ながのせいきゅうしゅきょうかい
長野聖救主教会
- 指定区分
- 国登録有形文化財
- 地区
- 長野
- 所在
- 長野市大字西長野
- 年代
- 明治31年
- 指定等年月日
- 平成18年11月9日
- 地図
-
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- 解説
- 長野聖救主教会は西長野にある煉瓦(れんが)造平屋建の教会で、明治31年(1898)に建てられた。
この教会は小規模ながらも、キリスト教が全盛期を迎えた中世ヨーロッパにおいて成立したゴシック様式に正確に従っている。開口部のアーチの形状が先の尖った尖頭アーチであることや、垂直性を強調するための強い屋根の傾斜など、ゴシック建築の特色を随所に見ることができるほか、側面にはゴシック建築の構造上の特徴である、構造補強と垂直性の強調のための「バットレス」が付けられている。
また、開口部の上部には楔(くさび)形の煉瓦を使用しており、本格的な煉瓦造となっている。内部は天井がなく、小屋組みを見せる造りで、大きく広い空間を演出している。出入口の上部や側面の窓には、ステンドグラスがはめ込まれている。
この教会の設計から監督まで手がけたのは、日本聖公会のカナダ人宣教師、ジョン・ゲイジ・ウォーラーである。ウォーラーは自ら木槌を取り、慎重に煉瓦を1つずつ叩いて焼き具合を確認したと言われている。材料は地元で調達されたが、内部の木材の一部はカナダから輸入されたと言われている。
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