みこしばがたせきふ(きょくぶませいせきふ)
神子柴型石斧(局部磨製石斧)
- 遺跡・地点
- 宮ノ入遺跡
- 時代・時期
- 旧石器時代終末から縄文時代草創期
- 地区
- 松代
- 所在
- 松代町大室
- 地図
-
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- 解説
- 長野市松代町大室の宮ノ入遺跡から採集されたもので、全長32.1㎝、重さは920gの大型品です。
宮ノ入遺跡は国史跡にも指定されている大室古墳群大室谷支群内の小平地にあり、近くには湧水があるとされています。局部磨製石斧とは、石斧の一部分、多くは刃の部分を磨いたもので、横断面がカマボコ形をなすことが特徴です。昭和33(1958)年、上伊那郡南箕輪村の神子柴遺跡から長大で優美な槍先形尖頭器と大型の局部磨製石斧が発見されたことを契機に、当時の先史時代研究の第一人者であった森嶋稔によって、それぞれ「神子柴型尖頭器」・「神子柴型石斧」と名づけられました。森嶋は、この特徴的な2つの石器を持つ文化を「神子柴系文化」と称し、旧石器時代の終末から縄文時代の初頭を考える重要な石器文化として捉えています。
宮ノ入遺跡からは合計6点の局部磨製石斧が出土したとされており、うち写真にある1点が長野市立博物館にて展示されています。
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