遺物詳細

たかつきがたどき

高杯形土器

遺跡群
篠ノ井遺跡群 
遺跡・地点
(国補)主要地方道長野上田線地点 
出土遺構
Ⅶ区47号住居跡 
時代・時期
弥生時代後期 
地区
篠ノ井 
所在
塩崎(東篠ノ井・上篠ノ井・庄ノ宮・平久保・山崎 
調査年度
1999~2005 
報告書
篠ノ井遺跡群(6)
地図

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解説
 Ⅶ区47号住居跡より出土した高杯形土器です。住居廃絶後に形成された焼土や炭層の上から見つかりました。破片は一箇所からまとまって出土せず、炭化材を挟む広い範囲から見つかっている状況が注目されます。
 口径30cm、底径21cm、器高32cmの内外面とも赤彩され、杯部に段を持つ有段口縁高杯とよばれる弥生時代後期の箱清水式土器になります。段以下が深く、段以上の口縁部が直立ぎみに立ち上がり端部で外反しています。脚部は、底径に比べ器高が大きい筒型長脚で脚部の四方には三角形透かしがあり、その下に三日月型の透かしが組み合わさっています。この時代の高杯は、三角形透かしが基本であり、三日月形の透かしが組み合わさるタイプは特殊な事例です。
 現在、長野市立博物館常設展で展示中です。
 

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