せんりゅうちくだんたいえいほじょうせいびちてん
川柳地区団体営圃場整備地点
- 遺跡群
- 石川条里遺跡
- 遺跡番号
- E-①
- 種別
- 生産地
- 時代
- 弥生・古墳・奈良・平安・中世・近世・近代
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 石川・二ツ柳・塩崎・みこと川
- 調査年度
- 1982
1983~1984
1985~1988
- 地図
-
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- 解説
- 石川条里遺跡は、長野盆地南部に発達した千曲川左岸の後背湿地に立地する、弥生時代から近世までの水田遺構を主体とした生産遺跡です。条里遺構、すなわち現代の水田区画に残る古代の条里地割に基づく遺跡で、その範囲は篠ノ井塩崎・石川・二ツ柳に広がる水田地帯全域にわたります。
本地点は遺跡の中央東寄りに位置しています。昭和57年(1982)~63年(1988)に圃場整備事業にともないトレンチ調査が行われ、氾濫砂に覆われた平安時代の条里地割に基づく水田跡を調査区全域で検出しました。水田を区画した東西方向・南北方向の畦畔は124箇所で確認され、規模により幅3mの超大型、幅1.5~2mの大型、それ以下の小型に分類されています。1町(109m)四方の条里地割は大型以上の畦畔で区画されていたと考えられ、小型の畦畔はその内部を細分していたものとみられます。出土遺物は少量ですが、5号トレンチ28号畦畔から、墨書のある土師器杯や、10個体が重なった須恵器杯などが検出されました。なおこの調査では、花粉分析及びプラントオパール分析が行われ、平安時代水田面の下部に位置する弥生時代~古墳時代の水田面を確認しています。
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