ながのみなみしょうぼうしょしおざきぶんしょちてん
長野南消防署塩崎分署地点
- 遺跡群
- 石川条里遺跡
- 遺跡番号
- E-①
- 種別
- 生産地
- 時代
- 弥生・古墳・奈良・平安・中世・近世・近代
- 地区
- 篠ノ井
- 所在
- 石川・二ツ柳・塩崎・みこと川
- 調査年度
- 1990
- 地図
-
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- 解説
- 石川条里遺跡は、長野盆地南部に発達した千曲川左岸の後背湿地に立地する、弥生時代から近世までの水田遺構を主体とした生産遺跡です。条里遺構、すなわち現代の水田区画に残る古代の条里地割に基づく遺跡で、その範囲は篠ノ井塩崎・石川・二ツ柳に広がる水田地帯全域にわたります。
本地点は遺跡の西部、尾根状の傾斜地が後湿地へと移行する地形変換点に位置しています。平成2年(1990)に現在の篠ノ井消防署塩崎分署の建設にともない調査が行われ、奈良時代~平安時代の水田跡にともなうとみられる溝跡1条と、古墳時代中期の畦畔様遺構が検出されました。畦畔様遺構では、又鍬(またぐわ)を含む50点以上の木材が北東―南西方向へ帯状に敷設されていました。水田遺構の大型畦畔に認められる埋め込み補強木材と検出状況が似ており、畦畔の残欠である可能性が考えられています。木材群を境に地形の傾斜が変化しているようすから、地形改変に関わる土木施設であると推測されます。
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