- 解説
- 東横田地区の虫送り行事は、毎年8月4日(平成28年より8月第1日曜日)に地区の子ども達によって地域行事として行われている。
当日の朝、千曲川河川敷に虫かごの材料になる葦(よし)を採りに行くことから始まり、昼すぎには、横田神社に集まり、小学校高学年の児童が伝承者の指導のもとに葦で四角錐のかごを編む。捕った虫をかごに入れ、虫かごを担ぎ、太鼓を叩き、「なーのむしおくれ」などと唱えながら、村中をふれてまわる。地区内の観音寺では虫供養が行われ、行列は、横田神社にもどる。
夕食後、横田神社に集まり、子ども達は虫かごを担ぎ、松明を持ち、太鼓を打ち鳴らしながら千曲川に向かう。村境の岩野橋のたもとで松明を焚き、橋の中ほどでこの虫かごを燃やして千曲川に流して終わる。
虫送りは、農業生産に関わり、農作業に伴う病虫害駆除のために害虫を村外に追い出す行事として全国各地で行われ、長野市でも広く行われていたが、現在、虫送り行事が残っている地域はわずかである。
長野市内では、篠ノ井犬石区の虫送り行事が昭和58年に無形民俗文化財に選択されている。
この文化財を見た人は、ほかにもこの文化財を見ています。
![]() 犬石の虫送り行事 |
![]() 三十三灯籠 |
![]() 篠ノ井大獅子 |
![]() 長谷及び越のドンドヤキ |
![]() 犀川神社太神楽 |
---|