指定文化財詳細

やくしじんじゃしゃでん(ぶらんどやくし)

八櫛神社社殿(ブランド薬師)

指定区分
市指定有形文化財 
地区
浅川 
所在
長野市浅川一ノ瀬 
年代
文久元年(1861) 
指定等年月日
平成30年3月9日
地図

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解説
 八櫛神社は、元禄10年(1697)に松代藩による堂宮改(調査)が行われたことが記録に残された最初である。建物は、弘化4年(1847)の善光寺大地震により崩落したが、再建工事が行われ、文久元年(1861)に完成している。その後、複数回の改修工事を繰り返しながらも、再建当初の姿を現在に伝えている。
 社殿は、伝統的な木造で、拝殿から岩窟の奥へと幣殿を経て、石像の安置される奥殿へ続く構成になっている。拝殿は、入母屋造で、間口3間、奥行2間の規模を有する。急崖に構築された懸造の建築様式をとっているが、一般的な懸造の多くが床下の長い柱で支えられた構造を持つのに対して、建物の大部分を奥の岩に穴をあけて出した3本の水平材で支えている。てこの原理によって水平材を支え、片持ち梁を岩から突出させた構造になっていて、床下の架構は、極めて独特である。
  八櫛神社は、ブランド薬師の名で広く知られ、国土地理院地形図にもブランド薬師の記載がある。名称の謂れは、諸説あるが、不落堂、フラン堂、ふらん堂の記載が江戸期の書物の中に見られ、嘉永2年(1849)の「善光寺道名所図会」には、ぶらんど薬師の名称が登場する。古くから、信濃国の名所であったことが窺える。特異な景観を有した建物として、地域住民から親しまれている。