おおむろこふんぐん おおむろだにしぐん
大室古墳群 大室谷支群
- 遺跡番号
- F-114
- 種別
- 古墳
- 時代
- 古墳
- 地区
- 松代
- 地図
-
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- 解説
- 大星山側の支脈と中央支脈とに挟まれた谷部に分布し、241基の古墳が立地しています。古墳の分布範囲は谷入ロの標高360mから最深部の660m地点までの総延長約2kmに達し、著しく細長い帯状の分布を示しています。明治大学考古学研究室による継続的な学術発掘調査や上信越自動車道建設にともなう緊急発掘調査が実施された区域であり、うち163,043㎡が国史跡に指定されています。
通称清水尻(シミッチリ)と呼ばれている大室谷の最下部にあたる標高360~380m付近は、村東単位支群としてグルーピングされている緩斜面です。東側に21~29、249号墳の14基が、西側には236~247号墳の13基が分布しています。これらのうち、244号墳は別に将軍塚とも大塚とも呼ばれ、大室古墳群のなかでは最大規模の横穴式石室が開口しています。高さ8mを超える腰高な印象を与える墳丘は、大室谷支群への入口にあって存在感があります。
標高390~420m付近は通称ヨーメと呼ばれ、現在はガイダンス施設の大室古墳館が史跡指定地外に建設されていますが、以前は養鶏場による大規模な地形改変が著しい場所であり、北側斜面には鳶岩単位支群として30~36号墳の6基が分布しています。
ここから更に谷の奥へは、植林されたスギ林となり鬱蒼とした雰囲気となっています。
通称ムジナゴーロと呼ばれる標高430~500m付近は、たくさんの積石塚が密集する大室古墳群を代表する地域であり、ムジナゴーロ単位支群とされています。特に168号墳は別称大平塚とも呼ばれ、合掌形石室が以前より知られています。ここからさらに谷をのぼった標高480~495m付近の通称八丁ノ沢、標高510~535m付近は通称丸山と呼ばれ、最奥地となる標高640~660m付近には112~117号墳の6基が分布しています。
ヨーメから南へ延びる支谷筋は通称小林と呼ばれており、大石単位支群として218~230号墳の15基が分布しています。221・225号墳は尾根上に築かれた積石塚で合掌形石室を内蔵しています。
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