どぐちしょうぐんづかこふん
土口将軍塚古墳
- 遺跡番号
- F-120
- 種別
- 古墳
- 時代
- 古墳
- 地区
- 松代
- 所在
- 松代町岩野 笹崎
- 調査年度
- 1982~1986
- 報告書
- 土口将軍塚古墳
- 地図
-
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- 解説
- 盗掘を契機として長野市と更埴市の両教育委員会により、昭和57年(1982)からの5年間に重要遺跡確認緊急調査事業として発掘調査が実施された前方後円墳です。
妻女山から西方へ突出する薬師山の標高450m付近に立地し、沖積面との比高差は約100mです。全長67.7m、後円部径40.5m、前方部幅30.5mを測る2段築成の前方後円墳で、葺石(ふきいし)を貼り、川西編年Ⅲ期に相当する円筒、朝顔形埴輪を巡らせています。また埴輪の中には平行状、格子状のタタキ痕跡やヘラ状工具による線刻をもつものがあります。
後円部中央に主軸平行して2基の竪穴式石室が構築されています。大半は盗掘による破壊を受けていますが、同時構築の2基併葬例とみられています。
石室内からは鉄鏃(てつぞく)26本と三角板革綴短甲(さんかくいたかわとじたんこう)片数枚が出土しており、後円部墳頂からは高杯を中心とする土師器が約40個体出土しています。
5世紀初頭~前半の築造時期が考えられます。昭和48年(1973)に長野県史跡に指定されました。
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