けんぽんちゃくしょくりょうかいまんだらず
絹本著色両界曼荼羅図
- 指定区分
- 重要文化財
- 地区
- 若穂
- 所在
- 長野市若穂綿内 北野美術館
- 年代
- 鎌倉時代前期
- 指定等年月日
- 大正4年3月26日
- 地図
-
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- 解説
- 「曼荼羅(まんだら)」は梵語(サンスクリット=古代インド語)の音訳で、曼陀羅などとも書く。壇の意味だが、また、本質を得るの意味もあり、菩提(ぼだい)(悟り)の境地を表現したものである。
その形体はさまざまで、インドでは土壇を築いて諸尊を配置したものをいったが、日本では多くの尊像を一定の方式にもとづいて整然と並べ描いた図のことを呼ぶようになった。
この両界(りょうかい)曼荼羅は、金剛界・胎蔵界の二幅で対(つい)となっており、大きさはともに縦103.9㎝、横86㎝である。
『長野県文化財図録・美術工芸篇』で次のように紹介されている。
「現在剥落、補絹が著しく、特に金剛界曼荼羅上方一印会の主尊大日如来など像容は判然し難い現状であるが、細かにみると賦彩も、描線も中々に適確で、製作は鎌倉前期に遡り得るものと考えられる。金剛界は通形の九会曼荼羅で上方中央に一印会主尊大日をあらわし、胎蔵界また中央の華台に大日、華葉に四仏、四菩薩、八葉の間に金剛杵(こんごうしょ)を描き、周縁に型の通り諸尊を配するもの。圏を截金、図様を胡粉地彩色に諸処截金を用い、信州における曼荼羅の最佳品である。」
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