きゅうだにえる・のるまんてい
旧ダニエル・ノルマン邸
- 指定区分
- 県宝
- 地区
- 芋井
- 所在
- 長野市大字上ヶ屋麓原
- 年代
- 明治37(1904)
- 指定等年月日
- 昭和46年12月20日
- 地図
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- 解説
- カナダ・メソジスト派の宣教師ダニエル・ノルマン(1864~1941)が、明治39年から昭和9年まで居住していた住宅である。ノルマンは明治35年に来日、長野に着任し、引退するまで長野に住んでいた。
廃娼、禁酒など社会改良運動や社会教育に尽力し、長野商業学校で教えたこともあった。大正6年にフォードの自動車を購入、これが長野県で実際に使用された最初の自動車といわれている。
引退後は軽井沢に移り住み、軽井沢会の理事として清潔な軽井沢をつくるのに貢献した。昭和15年に帰国。彼の長子は大学教授・宣教師、次子は外交官・歴史学者として活躍した。
ノルマン邸は県町に建てられたもので、明治37年11月落成。棟梁は石堂町の内田繁蔵で、ノルマンの指示によって建てられている。木造2階建てで、広さは1階140㎡、2階110㎡。外部は横板張りで、1階は玄関・ホール・厨房(調理室)・食堂および2室、2階は4室からなり、装飾はほとんどなく、素朴で堅実な建物である。
ノルマン帰国後は北野建設の所有となり、昭和46年7月県町から飯綱高原に移され、北野建設の山の家として使用されている。その際、瓦葺きを鉄板棒葺きにあらためた。
外人住宅は神戸・長崎などの港町には現存するが、ほかに現存するものは少なく、明治中期の木造洋風牧師館として貴重である。
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