もくぞうだいにちにょらいざぞう
木造大日如来坐像
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 更北
- 所在
- 長野市小島田町(長野市立博物館)
- 年代
- 鎌倉時代末期
- 指定等年月日
- 昭和44年9月10日
- 地図
-
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- 解説
- 本像は、若槻東条の旧円龍寺の本尊であった。同寺は旧北国街道からわずかに西に入ったところにあったが、もとは三登(みと)山のふもとの谷の奥にあった。曹洞宗(そうとうしゅう)に属していたが、古くは真言宗に属していた考えられる。本像が大日如来(①)であるのもそのことを語るものであろう。
本像は像高95㎝で、坐像としては大きい方である。一木造りで胴部を内刳(ぐ)りにし、背の中央から地付きまで矧(は)ぎ付けとしているほかは、宝冠・天冠台・臂釧(②ひせん)など、ともに一木から彫り出しており、彫眼で古様を残している。
頬(ほお)張りが大きく、胴部は細長く、また膝(ひざ)張りが大きく高いのが印象的である。衣文が内両ひざにかかる裳(も)のまとめ方は独特で、彫り口が比較的浅くおおまかなところなど、鎌倉時代末から室町時代にかかるものではないかと思われる。
注①大日如来・・宇宙の真理そのものをあらわす密教の絶対的中心の本尊。
注②臂釧(ひせん)・・・・仏像の荘厳具(しょうごんぐ)(飾るもの)の一種で腕の上部につける。
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