しょうまんじのさんもん(しょうろう)
正満寺の山門(鐘楼)
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 若穂
- 所在
- 長野市若穂綿内
- 年代
- 江戸時代後期
- 指定等年月日
- 昭和53年3月25日
- 地図
-
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- 解説
- 正満寺は綿内のほぼ中央にある。この山門は壇上積(だんじょうづみ)基礎の上に建てられた二層楼門だが、下層と上層の趣が全く異なっている。
下層は変形四脚門(しきゃくもん)で、角柱を用いた本柱(ほんばしら)上に桁(けた)をのせ、本柱と前後の控柱(ひかえばしら)を腰貫(こしぬき)と飛貫(ひぬき)でつなぐ。また、前方に頭貫(かしらぬき)を、後方に虹梁(こうりょう)を入れ、柱上の組物と詰組で上層の根太を支えている。
上層は高欄付き回縁(まわりえん)をめぐらした三間二面の仏殿形式で、柱は円柱を用いている。柱間(はしらま)に腰貫・頭貫を通し、柱上の組物は出組(でぐみ)とし、詰組(つめぐみ)を入れる。壁付き通(とおり)肘木(ひじき)の間を斗(と)(枡形(ますがた))で飾り、中央間柱上の組物で大梁を支え、さらに大梁上に横材を渡して梵鐘をつっている。軒は二軒(ふたのき)の繁垂木(しげだるき)とし、棟上にシャチをおく。
軒の反(そ)りもあって全体的に軽快な山門で、江戸時代後期の山門として造立当初の姿をよく保存している。
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