きゅうしらいけおもてもん
旧白井家表門
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 松代
- 所在
- 長野市松代町松代
- 年代
- 江戸時代
- 指定等年月日
- 昭和49年7月20日
- 地図
-
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- 解説
- この門は弘化3年(1846)に建てられた三間一戸門形式の長屋門で、総長9間、門部2間3尺、奥行2間である。
低い基壇上に加工した礎石を据え、柱は面取り角柱としている。柱上に冠木(かぶき)(横木)を通し、上に前後方向に女梁・男梁をおき、男梁先端で桁(けた)を支える。
本柱間には入八双(いりはっそう)金具を用いた両開き大扉を入れ、貫木の表に乳(にゅう)をうつ。脇間(わきま)は飛貫(ひぬき)を通し、上部を横張りにして、下は本柱に入八双金具で片開き潜(くぐり)戸をつる。
門部の右手に8畳間が2間、左手に10畳間があり、いずれも同心部屋であろう。右手の2間に並んで内側に2間があるが、これは後から造り足したものである。
外部の壁は漆喰で、腰下は下見張りとし、右の同心部屋に1間と2間の出窓、左に1間半の出窓を設けている。
屋敷は、嘉永3年(1850)の松代藩中屋敷番付に「表柴町西側北から南へ二軒目に、百石嬬役人白井初平」とあるのに該当する。
この門は、松代藩中中級侍役付の代表的な表門であり、ほとんど完全な形で残っている珍しいものである。
もとは表柴町にあったが、平成12年に現在の文武学校の向かいに移築された。
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