おおやなぎおよびいのうえのまくらじょうようがん
大柳及び井上の枕状溶岩
- 指定区分
- 県指定記念物
- 地区
- 若穂
- 所在
- 長野市若穂綿内
- 年代
- 新第三紀中新世
- 指定等年月日
- 平成4年2月20日
- 地図
-
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- 解説
- 枕状溶岩は俵状溶岩ともいい、楕円形またはそれに近い丸みを帯びた岩塊(枕)の集合からなる溶岩である。
岩塊はガラス質のち密な皮殻をもち、中心部には放射状の節理があることが多い。このような形状を示すものは、玄武岩質などの、流動性が大きく粘性の小さな溶岩流に多く見られ、水中または沼地や湿地を流れた溶岩流に特徴的に生ずる構造である。
大柳の枕状溶岩のできた時代は新第三紀中新世(今からおよそ1,600万年前)で、そのころこのあたりは海に覆われており、緑色凝灰岩の分布からみて、かなり広い範囲にわたって活発な海底火山活動があったと考えられる。その後の地核変動によって隆起し、現在のような陸地となった。
枕状溶岩は須坂市井上にも見られ、これは大柳と一連のものである。枕状溶岩の露出は地域的に限られているが、長野盆地の生い立ちを考察する上で極めて貴重な資料で、特に大柳の溶岩は枕状の構造がよくあらわれており、道路傍にあるため観察にも好都合である。
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