こんごうりきしぞう
金剛力士像
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 大岡
- 所在
- 長野市大岡甲
- 年代
- ?
- 指定等年月日
- 平成17年1月1日
- 地図
-
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- 解説
- 高厳寺の創建年代は不詳であるが、平安時代に空也上人の導きにより開創されたという伝承が残る古い寺である。江戸時代前期の寛文12年(1672)に法印智栄が中興開山となり、伽藍を営んだ。
仁王門に安置されている金剛力士像はともに檜材を用いた寄木造で、像高は阿形173.3cm、吽形174cmである。両像ともに製作者の銘記は見られないが、室町時代後期から江戸時代中期に造られたものと推定される。阿形は像全体のバランスが取れており、地方仏としてはかなり力のある仏師が手がけた可能性がある一方で、吽形は肉身部の筋肉の盛り上げが曖昧で、面相部の表現も阿形に比べて金剛力士の精悍さに欠け、老顔でおとなしい印象を受ける。彩色は剥落が進み、素地が散見されるが、その痕跡から後世に数回にわたり施されたものと考えられる。