指定文化財詳細

きゅうとくぜんいんほんどう・くり(ごくいけしんでん・しゅくぼう)

旧徳善院本堂・庫裏(極意家神殿・宿坊)

指定区分
国登録有形文化財 
地区
戸隠 
所在
長野市戸隠中社 
年代
江戸時代後期 
指定等年月日
平成17年2月28日
地図

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解説
 極意家は戸隠神社中社社殿に最も近い位置にある宿坊で、近世には徳善院と称した。建物配置は南面する本堂とその東に廊下、本堂と直角方向の棟を持つ庫裏とからなる。この配置は近世の中小寺院の本堂・玄関・庫裏の一般的な配置と同じである。
 本堂は桁行6間半梁間5間規模、寄棟造、茅葺で、中央を仏間(現在は神殿)、東を客座敷、西を居間兼書斎とする。文化8年(1811)の焼失後の再建と伝え、改造はあるが、大きな茅葺屋根は往時の戸隠の宿坊景観をよくとどめている。
 庫裏は桁行11間梁間7間半規模、入母屋造、茅葺の外観総2階建で、もとは南半を土間・勝手等とし、西北隅に床・書院付き12畳半座敷を置く。たちの高い巨大な茅葺屋根が特徴的で、戸隠における宿坊建築の遺存例として貴重である。