こさかけじゅうたくしゅおく・こめぐら・うらそうこ・のうきぐこ・みそぐら・ながやもん・うらもん・どべい
小坂家住宅主屋・米蔵・裏倉庫・農機具庫・味噌蔵・長屋門・裏門・土塀
- 指定区分
- 国登録有形文化財
- 地区
- 柳原
- 所在
- 長野市村山
- 年代
- 江戸時代末期 明治時代
- 指定等年月日
- 令和元年12月5日
- 解説
- 小坂家は、江戸時代には名主を務めた農家で、地域の水防や農業水利を取り仕切る堰守などの要職を務めてきた。近代には地域の名士として活躍し、地域産業の振興と郷土文化育成に尽くすとともに、国会議員などを歴任した。屋敷地は、千曲川左岸に位置し、主屋の廻りを土蔵が取り囲み、屋敷周りを土塀がめぐる。北信地方の民家の特徴を示す大型住宅主屋と江戸時代末期の景観が残る重要な建造物群である。国の登録有形文化財の建物は、主屋・米蔵・裏倉庫・農機具庫・味噌蔵・長屋門・裏門・土塀の8棟である。
・小坂家住宅主屋:江戸時代末期の建築、木造平屋建、寄棟造、茅葺きの建物で、棟には茅葺きの越屋根が 載る。北信地方の民家に共通した間取りを示した大型住宅である。
・小坂家住宅米蔵:江戸時代末期、安政2年(1855)の墨書がある。置屋根形式の土蔵で、穀物の貯蔵を主 目的とした建物である。
・小坂家住宅裏倉庫:明治時代後期の建築、主屋に増設し、内蔵形式として使用する。
・小坂家住宅農機具庫:明治時代後期の建築、土蔵造、敷地内で唯一、外壁を軒裏まで塗り込めた建物、屋敷構えを特徴づける土蔵である。
・小坂家住宅味噌蔵:明治時代前期の建築、切妻造の二階建て土蔵である。
・小坂家住宅長屋門:明治時代前期の建築、長屋門形式の蔵及び門で、真壁造りである。屋敷の表構えに風格を添える大型の長屋門である。
・小坂家住宅裏門:明治時代後期の建築、敷地北側にあり、往年の生活様式を伝える。
・小坂家住宅土塀:建物を総延長58㍍の土塀が巡る。建物と屋敷を囲む土塀が一体となり、近世以来の由緒ある屋敷地の景観を維持している。
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