遺跡・地点詳細

おおむろ275ごうふん

大室275号墳

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遺跡群
大室古墳群 北谷支群 
遺跡番号
F-116-275 
種別
古墳 
時代
古墳 
地区
松代 
所在
松代町大室 
地図

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解説
 大室275号墳は「大室古墳群北谷支群」に属しています。大室古墳群北谷支群と呼ばれる古墳グループは「北谷・中谷・ちがや窪・臼窪」の四つの谷部と、谷入口から千曲川に向けて形成された扇状地上に古墳の分布がみられます。275号墳はこれら四支谷の前面に形成された扇状地の扇端部に位置し、北谷支群では最も標高が低く千曲川に近い古墳のひとつとなります。
 これまでに墳丘測量や発掘調査が実施されていないため詳細は不明ですが、積石墳丘の円墳と考えられていて、現況で東西8.4m、南北7.1m、高さ2.5mを測ります。ただし、「積石塚で、墳丘は大部崩され、大部積みなおされている。墳丘の約半分が残っている。」という観察所見が残されているように(神村透ほか 1970 『大室古墳群北谷支群緊急発掘調査報告書-長野県農事試験場等用地内古墳調査-』長野県・大室古墳群調査会)、墳丘の破壊や改変がかなり進んでいて、本来の形状は保っていないと考えられます。埋葬施設は露出していないため不明ですが、墳丘の高さからは横穴式石室である可能性が考えられます。
 昭和41(1966)年から計画された長野県農事試験場等の建設事業では、用地内に所在する古墳として調査後消滅の危機に直面しましたが、粘り強い保護協議と設計変更により保護されることとなりました。現在は長野県農業大学校の敷地内の一角に現状保存されています。
 

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