あかのたじんじゃだいかぐら
赤野田神社太神楽
- 指定区分
- 市選択無形民俗文化財
- 地区
- 若穂
- 所在
- 長野市若穂保科赤野田
- 年代
- 不明
- 指定等年月日
- 昭和44年9月10日
- 地図
-
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- 解説
- この地区は伊勢との関係が深い地域で、神楽獅子舞も伊勢代神楽獅子舞系統のものである。
産土(うぶすな)神として祭られていた長田(ながた)神社が伊勢神宮(外宮)の御厨(みくりや)の神社だったため、氏子たちは伊勢代神楽を全国に広めた伊勢神人芸能団と密接な関係にあり、その根拠地のような指導的性格をもっていたのである。
この太神楽(だいかぐら)では、「おかぐら」と呼ばれる木祠社殿を長持ちの上に安置して前後に担ぎ棒を出し、箱の部分はまわりに唐草模様の幕を張る。後に大鼓(おおつづみ)、右横に小鼓(こつづみ)をつけ、ほかに笛と鐘が加わって、囃子(はやし)唄(うた)とともに獅子神楽囃子となる。
また、神座にあたる木祠社殿の屋根の棟上には「百万度」と書いた灯籠を立て、その頂上に伊勢神宮の神幣・大麻を下げる。さらに灯籠の周囲に赤布を垂らすが、上から白銀色の線条を広げて張るのは真床(①まとこ)襲衾(おうすま)というべきものだろう。
獅子神楽囃子は「道行・いさみ・庭おろし」で、頭屋(とうや)を出て旅所をめぐり、赤野田神社舞殿に至って本舞で終了する。
その囃子唄の中に「岡崎ぐろしゅう、木曽のかけ橋、太田の渡し」などの地名が出てくるのは、伊勢から尾張・三河・南信濃を経てこの地に至る道中の順路を示しており、「天の岩戸・三島・鹿島・天鈿女命(あめのうずめのみこと)・住吉神」などは遠く古代神話の姿を伝承するものである。
注①真床(まとこ)襲衾(おうすま)・・・全身に白布を覆い物忌みするもので、起源は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の降臨。
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