あまぶきおどり
天富貴踊り(日の本)
- 指定区分
- 市選択無形民俗文化財
- 地区
- 若穂
- 所在
- 長野市若穂保科(高井穂神社)
- 年代
- 江戸中期~
- 指定等年月日
- 平成14年2月13日
- 地図
-
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- 解説
- 保科高井穂神社の夏祭り、御礼祭に奉納される祭事で、「天富貴舞(あまぶきのまい)」または「日の本」とも呼ばれている。「赤熊」と違い天富貴踊りは毎年行われる祭事である。
7月中旬の御祭礼は「お天王さん」といわれ、引沢の神社から神輿(お天王さん)が町滝崎のお仮屋(神輿舎、または御旅所(おたびしょ))に一週間安置される。天王おろしにはじまり神社に帰る、天王上げの日に神楽と共に奉納されるのが天富貴踊りである。
この祭事は江戸中期より伝わる民俗行事で、雨乞いと子孫繁栄を祈願する、幼児による踊りである。
江戸時代の保科は綿内との水論、水争いに苦しんだことに起因して行われるようになったといわれるが定かではない。
舞子は両親健在の就学前の男子で、長男を優先し、計12名が氏子より選ばれる。舞子の衣裳は現在簡略されて、普通子供衣服に頭に草色地に右に日、左に月、紅色の立烏帽子(えぼし)をかぶり右手に白地に日の丸の末広、左手に五色の幤帛を持ち、天王上げの日、元締宅で舞い、つぎにお天王さんの前で、さらにお宮でいずれも神楽奉納後に舞う。神楽の笛・太鼓・囃方と歌方の歌に合わせ、舞の介添役の大人が舞子の手をとって舞い奉納される。
舞いが終わると、舞子は立烏帽子・末広・幤帛に御祝儀をもらい、役目を終えるのである。
しかし、少子化傾向や諸般の事情等で踊り子やその服装、用具が徐々に変わってきている。昔からの衣裳は白布単衣・藤紫の野袴・紅色麻布の陣羽織であった。また、舞子は先に述べた通り、両親健在の就学前年の男子で、長男を優先していたが、現在は少子化により男女共演もある。
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