きおいじし
勢獅子
- 指定区分
- 市指定無形民俗文化財
- 地区
- 長野
- 所在
- 大字鶴賀権堂町
- 年代
- 明治4年
- 指定等年月日
- 平成17年1月18日
- 地図
-
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- 解説
- 権堂の勢獅子は、明治4年9月22日の天長節に、長野県の勧めによって、獅子頭・幌を下付され舞い始めたという歴史的由緒の明らかなものである。その後、長い間祇園祭の出し物として中心的存在であり、一時はその先頭に立つのが例であった。
現在北信地方に残る松代伊勢町、篠ノ井(内堀・芝沢)、桜枝町、千曲市稲荷山、千曲市屋代高見町、上山田温泉の勢獅子はいずれも権堂から派生したもので、権堂獅子はその元祖である。お囃子や獅子の舞の発生や伝来については不明であるが、五種類の曲目があり、この曲目に合わせ、30kgを超える獅子頭を振る人も、幌内の人も生きた獅子の舞を披露する。獅子頭を振るのは30秒が限度という中で、頭の振り方、口の開閉、足の踏み方、進み方等で芸を表現する。一時期、善光寺御開帳に併せて行っていたが、平成24年から弥栄神社ながの祇園祭の屋台巡行の先頭を務めている。お囃しは保存会で、獅子舞は獅子連で技を磨き、伝承に努めている。更に、この権堂勢獅子を忠実に伝承し毎年祇園に出動している松代伊勢町の獅子会と交流し応援し合って各勢獅子を盛り上げている。
権堂勢獅子は、明治4年に大型獅子の頭を頂いて以来、民俗芸能にふさわしい勢獅子を発生・成立させ、各地に伝播している極めて重要な民俗文化財である。
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