きゅうひぐちけじゅうたく(しゅおく・どぞう・ながや)
旧樋口家住宅(主屋・土蔵・長屋)
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 松代
- 所在
- 長野市松代町松代
- 年代
- 江戸時代後期
- 指定等年月日
- 平成20年3月27日
- 地図
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- 解説
- 樋口家は江戸時代、真田藩士として目付役などを務め、江戸時代末期には禄高230石の上級武士の家であった。その歴史は樋口家文書「樋口家譜略伝」(明治14年)によると、武田家の家臣であったと伝えられている。当初住んでいた場所は不明であるが、樋口家文書から、明和2年(1765)6代樋口角兵衛邦蕃の時に現在地へ移り、近年まで続いていたことがわかる。
主屋は、木造平屋建、寄棟造、茅葺。文久2年(1862)に修理されたことが判明しており、少なくともそれ以前の建物であることが分かる。桁行14.53m、梁間7.26m、延べ床面積139.91平方メートル。
土蔵は、木造二階建、切妻造、瓦葺。棟札から元治元年(1864)の建築とわかる。
長屋は、木造平屋建、寄棟造、茅葺。壁の下張に大正期の新聞が使用されていたことから、大正期以降にここに建てられたと推測される。また、主要部材の痕跡から江戸期の部材を再度利用して建てられたことがわかる。
雑木林となっている池の南側は畑として使用されていた。建物のみならず、庭園等によって構成される屋敷構えが一体として残されており、貴重である。
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