きたどいしたいせきしゅつどもっかん
北土井下遺跡出土木簡
- 指定区分
- 市指定有形文化財
- 地区
- 更北
- 所在
- 長野市立博物館
- 年代
- 平安時代~室町時代
- 指定等年月日
- 平成17年1月1日
- 地図
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- 解説
- 昭和58年(1983)、石(いし)地区の圃場(ほじょう)整備事業に関わる緊急発掘調査により合計8点出土した。薄いヒノキ板製で、奈良国立文化財研究所(当時)により墨書の確認・判読(赤外線撮影)・保存処理が行われた。5点が平安時代末期、3点が中世のものと推定される。
平安時代末期木簡:長さ3.2cm~14.8cmで、欠損しているため全体の長さは明確ではない。幅は共通して1.2cm前後の短冊型である。うち2点は「苗中○廿」「経為○○」の文字が確認された。残り3点は墨書痕が確認されているのみである。
中世木簡:短冊型1点、先端を山型に削った卒塔婆型2点が出土した。前者は長さ16.4cm×幅3.8cm×厚さ0.4cmで「五月六日花押(署名者不明)」。後者の1点は長さ6.8cm×幅2.1cm×厚さ0.3cmの破片で「(大日如来を表す梵字)南」で、南以下は欠損しているが「南無阿弥陀仏」と推定される。もう1点は長さ24.5cm×幅2.7cm×厚さ0.5cmで二つに折れているがほぼ完形で6文字分の墨書痕が確認された。
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