学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

御所遺跡・守護所跡(中御所居館跡)では、今年2回の発掘調査を行いました。

平成30年4月9日~4月17日に行われた1回目の発掘調査では、中世居館跡の外郭部分の調査を行いました。

平成30年9月13日~12月25日に行われた2回目の発掘調査では、中世居館跡の内郭および内堀の一部、古墳時代~古代(奈良・平安時代)の集落遺跡の調査を行いました。

内郭部分の調査では小穴(柱穴跡)約200基や土坑、溝跡などが見つかり、整地の痕跡も確認できました。内堀は幅11m、深さ2mで、一部改修した痕が確認できました。その他に平安時代の竪穴住居跡や土坑墓、古墳時代の土器が捨てられた土坑なども見つかりました。

また、12月14日には、地元説明会を開催し、地域の方々に内堀や柱穴群、竪穴住居跡などの遺構や、土器、石器など出土品をご覧いただきました。雪が舞う寒い中27名にお越しいただき、ありがとうこざいました。

 

▼調査地の遠景(真上から)

調査地を真上から撮った写真です。内堀や柱穴が写っています。

 

▼内堀(完掘状況)

内堀の断面を撮った写真です。8名の作業員に並んでもらい深さがわかるように写っています。

 

▼内郭部分の柱穴群(完掘状況)

手前に溝跡や多くの柱穴、奥に内堀が写っている写真です。

 

▼遺物出土状況

土坑からカワラケ5個が出土している写真です。

 

▼地元説明会の様子

中央の内堀部分で見学者に職員が説明している写真です。

 

▼地元説明会の様子

左側の見学者に職員が土器を持ちながら説明している写真です。

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