2017/9/28 10:14三輪遺跡の発掘調査が終了しました
平成29年7月24日から発掘作業を行った三輪遺跡の調査が9月12日に終了しました。
三輪では過去に何度も発掘調査が行われており、弥生時代から平安時代にかけての多くの竪穴住居跡が見つかっています。今回の調査では、古墳時代後期から平安時代までの竪穴住居跡を18軒確認しました。時期は古墳時代と平安時代が主体ですが、三輪遺跡ではあまり確認されていなかった奈良時代の住居跡も1軒見つかりました。また、古墳時代や平安時代の住居跡が何軒も重なった状態で検出されました。遺物は、土師器・須恵器・灰釉陶器・凹石・刀子など、主に当時の日常生活で使用されていたものが出土しました。
調査の結果から、調査地が各時代に集落の居住域として利用されてきたことがわかり、三輪遺跡の性格を考える上で貴重な資料を得ることができました。
ドローンにより空中から遺跡全体を撮影しました。このような住宅密集地の下にも遺跡が残されています。
古墳時代の竪穴住居跡です。
竪穴住居跡の中にはカマドの跡が残されていることもあります。カマド周辺からは当時使われていた甕などの土器が見つかります。
発掘作業の様子です。8月の非常に暑い時期の発掘作業となりました。
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