学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

2015/5/28 16:10文化財めぐり「萩野城跡」

文化財めぐり 「萩野城跡」

市指定史跡(平成5年指定)
所在地/七二会・中条


萩野城跡は、七二会の知足院(ちそくいん)と中条の臥雲(がうん)との中間に位置する、山頂一帯にある山城です。山頂は、標高1,176メートルの西嶺と、標高1,184メートルの東嶺の二つに分かれています。西嶺の山頂を本郭(ほんくるわ)とし、その西側には広い二の郭があります。一方、東嶺は、脇郭になっています。

築城年代は明らかではありませんが、1559(永禄2)年に書かれた「臥雲院縁起(がうんいんえんぎ)」には「萩野城櫓岑(はぎのじょうやぐらみね)」の記載があり、山城の構造が単純であることから、戦国期の山城に先行して造られたものと推測できます。

このような高所にある山城は県内でも珍しく、中世の山城を知る上で貴重な史跡です。

萩野城跡 本郭
萩野城跡 本郭

※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。


【文化財めぐりをされる方へ】
・ハチやクマなどに十分に注意してください。
・車で近くまで行かれる場合には、陣場平西の地蔵峠の駐車場が利用できます。
・萩野城跡を含む陣場平周辺はトレッキングコースが整備されています。詳細はコチラからご確認ください。

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013
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