学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

大室古墳群では4月中旬になるとイチリンソウがあちこちで花開きます。

 

イチリンソウはキンポウゲ科の多年草で、木陰の草むらに直径4~5センチの白い花を咲かせます。大室古墳群では、古墳館から235号墳へ向かう橋の近くやムジナゴーロ周遊路周辺に群生しており、5月上旬まで可憐な姿を楽しむことができます。イチリンソウの群生地は長野市内で珍しいそうで、毎年4月末には戸隠地質化石博物館の植物観察会が開かれています(平成30年度は4月28日を予定)。

 

四季折々に咲く花は大室古墳群の魅力のひとつです。「歴史はちょっと苦手…」という方もぜひ足を運んでみてください!

 

235号墳近くのイチリンソウ群生地

イチリンソウが草むらの中に群生しています

 

50輪以上のイチリンソウが密生しています

 

一輪のイチリンソウです

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休館期間 平成29年12月1日(金)~平成30年3月31日(土)
 

次の開館は平成30年4月1日(日)からとなります。平成30年度の開館日については、文化財課ホームページをご覧ください。
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古墳の傍らにこじんまりと群生するヒガンバナを見つけました。

 

土手や田んぼの畔でよく見かける身近な花ですが、古代人が眠る古墳群中にひっそりと咲く姿にはそれとは違った趣が感じられます。

 

古墳の傍らに咲くヒガンバナ

 

古墳の傍らに咲くヒガンバナ

 

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クマにご注意ください!

 

平成29年5月16日、史跡大室古墳群のエントランスゾーン(235号墳付近)で子グマ二頭が目撃されました。

 

古墳を見学される方は、クマが潜みやすい見通しのきかない場所には近づかないようご注意ください。また、ムジナゴーロ周遊路を見学する場合は、クマ鈴やラジオなど音の出るものを携行し、クマよけ対策をお願いします。

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大室古墳館は冬期休館を終了し、4月1日(土)より通常開館します。ご利用方法や休館日はコチラをご覧ください。

 

今期も皆様のご利用を心よりお待ちしております。

 

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長野市埋蔵文化財センターでは、事業の一つとして史跡大室古墳群の整備を行っており、現在は大室谷支群ムジナゴーロ単位支群を対象とした第2期整備を進めています。このたび、史跡大室古墳群整備専門家会議の現地視察が122日・6日・15日の各日に開催されました。

 

整備専門家会議は、史跡整備の進め方について考古学・造園学など各分野の専門家から様々な助言を頂く場です。今回は、平成26年度から平成28年度にかけて発掘調査を実施した5基の古墳(154号墳・167号墳・172号墳・173号墳・176号墳)について、考古学を専門とする委員の先生方に現況を見ていただきました。

 

各古墳については、頂いたご意見をもとにさらに調査・研究を進め、大室古墳群の魅力が市民の皆さんに伝わるよう整備を進めていきたいと思います。

 

石室の中に入って調査する土生田委員 122日のようす
中央が土生田純之委員(専修大学文学部教授)
説明を聞く小林委員と佐々木委員 126日のようす
左端が小林秀夫委員(長野市地方文化財保護審議会委員)、左から2番目が佐々木憲一委員(明治大学文学部教授)
説明を受ける笹澤委員と田中委員 1215日のようす
右が笹澤浩委員(長野県文化財保護審議会委員)、左が田中裕委員(茨城大学人文学部教授)

 

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1214日、大室古墳群の中にある梅林の剪定作業を地元の方と一緒に行いました。

 

例年は突然の大雪に見舞われることが多かったこの作業ですが、今年は時折晴れ間がのぞく比較的穏やかな気候に恵まれ、予定通り午前中ですべての木の剪定を終えることが出来ました。切り落とした枝は大室区のどんど焼きで活用していただきます。

 

脚立にのぼって梅の枝を剪定しているようす


さて、梅林の向かいにある芝地に目を向けると、写真のとおり広範囲に芝がめくれ、下の土がむき出しになっていました。実は今年はイノシシの掘り返し被害が深刻で、補修をしては掘り返され、いたちごっこならぬイノシシごっこの状態です。これ、なんとかならないでしょうか…(泣)

 

イノシシに芝生が掘り返されて土がむき出しになっているようす

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休館期間 平成28121日(木)~平成29331日(金)
 

次の開館は平成2941日(土)からとなります。平成29年度の開館日は文化財課ホームページをご覧ください。
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大室古墳館では、現在、企画展示を行っています。


今年度は「最後の合掌形石室の副葬品」と題して、大室谷支群の241号墳と北谷支群の356号墳の出土品を展示しました。この2基の古墳はともに六世紀前半に築造された、大室古墳群内で最も新しい合掌形石室の古墳です。
併せて、発掘調査を継続している大室谷支群176号墳の出土品も展示しました。
この機会に、ぜひとも、大室谷支群と北谷支群の合掌形石室から出土した副葬品を見比べてみてください。

 

1 企画展示名

「最後の合掌形石室の副葬品」

 

2 展示期間

平成28年10月23日(日)から平成28年11月30日(水)まで

 

3 展示遺物

大室241号墳出土馬具
 ・剣菱形杏葉(けんびしがたぎょうよう)
 ・環状雲珠(かんじょううず)
 ・鞍金具(くらかなぐ)
大室356号墳出土遺物
 ・直刀(ちょくとう)
 ・鉄鏃(てつぞく)
 ・須恵器 はそう
大室176号墳
 ・土師器(はじき)
 ・円筒埴輪(えんとうはにわ)
 ・壺形埴輪(つぼがたはにわ)

 

4 入場料

無料

 

大室古墳館内の企画展示(全体)
▲企画展示のようす
大室古墳館内の企画展示(241号墳・356号墳)
▲大室241号墳(左)、356号墳(右)
大室古墳館内の企画展示(176号墳)
▲大室176号墳

 

 

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10月23日(日)、史跡大室古墳群において「大室古墳群まつり」が開催されました。

 

大室古墳群まつりは、地域の貴重な文化財である大室古墳群により多くの人に親しんでもらおうと地元大室区の実行委員会が主催しており、今年で3回目を迎えました。長野市埋蔵文化財センターでは、古墳見学会や火おこし体験、まが玉つくりなどで運営のお手伝いをしています。当日は肌寒い一日となりましたが、これまででもっとも多い600人以上が来場し、秋の大室古墳群でのひと時を楽しみました。

 

大釜火入れ式に参加した小学生の集合写真 今年の大釜火入れ式は、寺尾小学校1年生と松代町内6小学校の5・6年生の代表者が参加しました。
古墳の前で学芸員の説明を聞く来場者 見学会のようす。昨年と同じく、エントランスゾーン班・ムジナゴーロ班・霞城班の3つに分かれて古墳や山城を見学しました。
火おこし体験のようす。小さな子供から大人までたくさんの人が古代の火おこしにチャレンジしました。
ふるまわれた古墳カレーに行列をつくる来場者 いまや古墳群まつり一番の名物となった「古墳カレー」。昼時にはカレーを求める長蛇の列ができました。

 

 

大室古墳館では「最後の合掌形石室の副葬品」と題し、大室古墳群でもっとも新しい合掌形石室をもつ356号墳と241号墳の出土品を展示しました。また、今年発掘調査を行った176号墳の出土品もあわせて展示しました。

 

大室古墳館の中で学芸員の展示解説を聞く来場者 

展示解説の様子。展示品の特徴を学芸員が詳しく解説しました。

 

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