学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

 7月28日に柳原公民館で行われた、柳原住民自治協議会設立10周年記念年間講座の第4回講座で、”勾玉作り”を担当しました。

 はじめに、柳原の水内坐一元神社遺跡など長野市内の遺跡から出土した勾玉を見ながら勾玉についての説明を、次に勾玉の作り方の説明を聞いてから、いよいよ勾玉作りのスタートです。

 四角い石に思い思いの勾玉の絵を描いたら、絵に合わせて石を削り、棒ヤスリで形を整えていきます。最後に紙ヤスリで仕上げて出来上がりです。みなさん2時間ほどの作業で勾玉を完成させました。

 勾玉作りは今回が初めてという人が多かったのですが、みなさん楽しみながら、自分だけの勾玉をつくることができました。

 

 

▼ 長野市の勾玉を見ながら、説明を聞きます

長野市内で見つかった勾玉を見ながら説明を聞く参加者

 

▼ 石を削って仕上げていきます 

勾玉の形に削った石を紙ヤスリを使ってを整えている様子

 

▼自分だけの勾玉ができました

2人の参加者が、完成した勾玉に紐を付け、首にかけて手にのせ見せている様子

 

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 7月20日(金)に、かがやきひろば湯福で、「考古学からみた長野の歴史」第4回講座を行いました。今回は「黒曜石で矢じりをつくってみよう!」というテーマで、参加者全員で矢じり作りを体験しました。

 最初に矢じりの歴史や石の割り方などの講義を聴き、いよいよ実際に矢じりを作ります。市販の矢じり作りキットを使いましたが、それぞれに違う形の石が入っていて、どのような矢じりを作ろうかとても悩みます。作りたい形が決まったら、専用の道具を使って石を割っていきますが、コツをつかむまでは難しく、みなさん苦労していました。2時間はあっという間に過ぎ、参加者26名の方々は思い思いの矢じりを完成させ、木の棒に装着しました。講座では矢を飛ばしませんでしたが、みなさんの矢がうまく飛んだか気になります。キットには石が二つ入っていたので、ご自宅でもう一度挑戦するという方もいらっしゃいました。原始人のように矢じり作りの名人が誕生するかも?

原始人の矢の使い方を説明する様子

原始人の矢の使い方を解説する

矢じりを作るための石の割り方を実演する様子

実際に石を割る方法を実演しています

参加者が石を割って矢じりを作る様子

矢じりの周りを細かく整えるように割る仕上げの段階です

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 平成29年度に保存処理が終了した武富佐古墳と町内古墳から出土した鉄製品と、その他の出土品が信州新町にもどりました。

 

 7月から信州新町公民館で、武富佐古墳出土の鏃と臼玉、町内古墳出土の大刀と剣を展示しています。

 鏃と大刀・剣は、平成29年度の速報展で展示を行いましたが、武富佐古墳出土の臼玉は初めてとなります。

 

 いずれも貴重な出土品で、これからは公民館で常設展示をしていただけることになりました。

 ぜひ、ご覧ください。

 

▼展示の様子

公民館に入って右側に展示ケースが3台あります。このうちの一番入り口側のケースに展示をしている様子

 

展示ケースを正面からみたところ。一番下の段に大刀と剣、その上の段に鏃と臼玉を展示している様子

 

▼武富佐古墳出土の臼玉

臼玉は643個をつなげた状態で展示している様子

 

 

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平成30年5月14日から始まった上ヶ屋遺跡の発掘調査が、7月12日に終了しました。

今回の調査では、スクレイパー(掻器)とみられる石器や黒曜石の縦長剥片など、旧石器時代の遺物が見つかりました。また、縄文時代の土坑や溝、土器片も検出されました。

調査地がバードラインに面していたこともあり、近くにお住まいの方や観光のお客様など多くの方が足を止められ、発掘調査の様子をご見学されました!

 

▼調査地遠景(写真奥が飯縄山、手前に写っているところが調査地です)

奥に飯縄山が、手前にバードラインと調査地が写っています。

 

▼作業風景

10人程の作業員が、小さいスコップを使って土を掘っています。

 

▼縄文時代の土坑(完掘状況)

楕円形の穴が1つ写っています。向かって右側の底部が一か所深く掘られています。

 

▼石器出土状況

下半分が土に埋まった状態の灰色の石器が1点写っています。長方形に近い形をしています。

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