学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

2015/12/9 17:50北陸系土器を調査していただきました。

 長野市三輪の長野女子高校校庭遺跡から出土した、弥生時代後期の北陸系土器について、資料調査にいらした富山市埋蔵文化財センターの鹿島昌也主査学芸員さんに詳しく見ていただきました。

 

▼調査する鹿島学芸員

 

 

 平成23~24年度に発掘調査した長野女子高校校庭遺跡からは、弥生時代後期の竪穴住居跡28軒、古墳時代中~後期の竪穴住居跡14軒などが確認されました。土器などの出土遺物もコンテナ整理箱54箱分となり、なかでも弥生時代後期の「北陸系土器」と呼ばれる一群は、当時の広範な交流活動を裏付ける貴重な資料として注目されています。

 

▼北陸系土器と装飾品類

 

 

 今年は北陸新幹線が金沢まで延伸しこれまでよりも北陸地方が一段と身近に感じるようになりました。長野と北陸地方は、原始・古代においても交流が盛んであったようです。

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