2025/5/16 16:30令和7年度の発掘調査が始まりました
長野市埋蔵文化財センターでは、松代の屋地遺跡、吉田の吉田町東遺跡、
柳原の水内坐一元神社遺跡の発掘調査を始めました。
屋地遺跡は、昭和51年(1976)と平成元年(1989)の調査で、弥生時代後期から平安時代までの住居跡や土坑、甕棺墓、土器焼成遺構などが確認されています。また、土器以外の遺物も多数確認されています。
吉田町東遺跡は、平成6年度(1994)の調査で、弥生時代後期の住居跡、同後期末から古墳時代初頭の大溝跡、平安時代の住居跡が確認されています。
また、緊急地方道路整備事業(北長野通り)道路改良に伴う調査では、弥生時代後期の住居跡、古墳時代後期から奈良時代の住居跡などが確認されています。
水内坐一元神社遺跡は、平成8年(1996)の調査で、弥生時代後期末の環濠の一部が検出され、環濠内部に同時期の住居跡が確認されています。また、在地系の土器のほかに北陸系や東海系の土器も見つかっています。環濠内からは、木製盾、武器形木製品(槍)、弓、農具等の木製品が多数出土しています。さらに平成15~19年(2003~2007)にかけて行われた調査では、旧河川の南側に弥生時代後期の環濠集落、北側に方形周溝墓が確認されています。
今後、発掘作業が本格化していくことで、新しい遺構や遺物の発見が期待されます。
屋地遺跡の発掘調査の様子(検出作業)
吉田町東遺跡の発掘調査の様子(検出作業)
水内坐一元神社遺跡の発掘調査の様子(重機掘削)
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