学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

5月28日(日曜日)、綿内地区地域公民館連絡協議会様のご依頼により、「古墳時代の綿内 清水原古墳群発掘調査から」をテーマとする講演を綿内総合センターでおこないました。

 

清水原古墳群は長野市若穂綿内に所在する4基の積石塚からなる古墳群で、令和2年度から4年度にかけて3基の古墳を発掘調査しました。講演では、発掘調査の成果から新たに見えてきた綿内地区の古墳時代像についてお話しするとともに、古墳から出土した土器や鉄器もご覧いただきました。

 

会場には綿内地区を中心にたくさんの方がお越しになり、講師の話に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

 

聴講いただいた皆様、運営にあたられた関係者の皆様、ありがとうございました。

 

▼講演のようす

たくさんの聴講者を前にスライドを見せながら話をする講師
 

▼出土品の展示

出土した土器や鉄器を見学する参加者

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長野市立博物館で開催中の長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展「積石塚の遺品」の関連行事として、4月16日(日曜日)に講演会を行いました。

 

この講演では「積石塚研究の最前線」をテーマに、今回の速報展で積石塚を採り上げるきっかけとなった清水原古墳群の発掘調査成果と、積石塚研究の今後の展望について、調査を担当した当センター職員からお話しさせていただきました。講演後の質疑応答では、長野盆地の積石塚にみられる高句麗・百済の影響や、清水原古墳群出土品の評価について質問が寄せられました。

 

もともと募集定員を30名とした講演会でしたが、多くのご応募があったため午前と午後に分かれて開催し、当日受付も含めて約50名もの方にご参加いただきました。盛況のうちに終えることができ、ありがとうございました。

 

▼講演会のようす

参加者を前に講師が話をしています

 

▼講演会終了後の展示解説のようす

展示ケースの前で職員が参加者に展示品の解説をしています

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 令和4年6月17日(金)、長野市立寺尾小学校4年生からのご依頼により、親子レクリエーション「火おこし体験学習」の講師派遣を行いました。

 

 寺尾小の銀杏広場に集まった児童16人と親御さんたちに、火をおこすコツなどの説明を聞いてもらった後、それぞれに分かれてマイギリ式の火おこし体験をしていただきました。

 

 最初はなかなか火がつきませんでしたが、歓声とともに火がつき始め、多くの児童さんが火をつけることができました。残念ながら火がつかなかった児童もあともう少しのところまでできるようになっていました。

 最後におこした火をかまどに移し、焼きマシュマロを作ってみんなで食べました。

自分たちがつけた火を使ったおやつを食べる児童の笑顔はとてもよかったです。

 

火おこしの説明をする職員とそれを聞く児童たち

▲火おこしのコツを説明するようす

 

▲ベテラン職員による指導

 

親子で火おこしをするようす

▲親子で火おこしをするようす

 

火おこしをする児童

▲うまく回せるようになった児童

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 令和3年6月8日(火)、長野市立吉田小学校6学年からのご依頼により、吉田地域から出土した土器のお話と、火おこし体験の講師派遣を行いました。

 

 感染症対策を講じたうえで、遺跡の宝庫とも呼ばれる吉田地区から出土した、主に縄文時代と弥生時代の土器について、実物の出土品に触れながら学習していただくことができました。

 

 体育館での講座には、6学年104名の児童が熱心に話を聞いてくれて、特に地元の地名を冠した土器型式「吉田式土器」については、多くの児童が興味を持ってくれたようでした。

 

 その後、6年3組35人の児童に、マイギリ式の火おこしを体験していただきました。
残念ながら時間が短かったせいで誰も火をおこすことができなかったのですが、どうしても再チャレンジしたい児童が多かったので、火おこし器のセットをしばらくお預けして楽しんでいただくことにしました。

 

 すれ違う誰もが挨拶してくれる吉田小学校の児童の皆さん、元気な笑顔をありがとうございました。私たちもとても楽しかったです。

 

 

体育館で土器の話をする職員と、ソーシャルディスタンスを保って話を聞く吉田小の6年生
▲パワーポイントを使った体育館での講座のようす

 

吉田式土器に触れながら、研究員の話を聞く吉田小6年生
▲「吉田式土器」に実際に触れてみる児童の皆さん

 

グラウンドで火おこしのデモンストレーションに見入る吉田小6年生
▲火おこしのデモンストレーションに見入る児童の皆さん

 

 

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 長野市長沼地区の穂保区、穂保希望の集い実行委員会、長沼歴史研究会からご依頼をいただき、令和3年5月22日(土)に開催された報告会に講師を派遣しました。当日は長沼地区の方々をはじめマスメディア関係者など55名の皆様にご参集いただきました。

 

 お話ししました内容は、昨年10月に実施した長沼城跡の試掘調査についてです。これまで長沼城跡については、位置や規模などの詳細が不明な「幻の城」でしたが、今回初めて城郭に関係する遺構の痕跡を考古学的に確認することができ、長沼城跡である可能性が高まりました。

 また、試掘トレンチから出土した茶臼や越前焼のすり鉢、カワラケなども展示しました。

 当日のようすはニュースや新聞などでも報道していただきました。

 

 そして5月25日(火)にはテレビ信州の情報番組「ゆうがたGet!」の取材対応をさせていただきました。テレビカメラの収録は緊張しましたが、お笑いコンビ「こてつ」の河合さんのトークがとても面白く、楽しませていただきました。

 この時の模様は、番組内のコーナー「タイムスリップ信州『やっぱり長沼城はあった』」として5月31日(月)に放送予定です。ぜひご覧ください。

 

 

報告会会場で主催者が挨拶しているようす

▲報告会冒頭ご挨拶のようす

 

報告会で講師がスクリーンに映し出された写真を説明しているようす
▲報告会での講師説明のようす

 

報告会場で展示してある出土品を見学しているようす
▲出土品展示のようす

 

長沼地区の天王宮での、テレビ番組の現地取材のようす
▲「ゆうがたGet!」取材対応のようす

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 9月15日(火曜)に湯谷小学校の6年生が大室古墳群エントランスゾーンの見学を行いました。

 

▼大室古墳群について勉強します。

職員が説明をしている様子

 

▼エントランスゾーンを歩いて古墳に向かいます。

小学生がエントランスゾーンを移動している様子

 

 まずは244号墳と23号墳の見学です。石室の中に入って、2基の古墳の大きさを比べたりしました。中に入るとちょっとヒヤッと感じたという感想もありました。

 

▼244号墳に入っていくと…

244号墳に入っていく小学生

 

 

▼石室の中の様子です。

石室に小学生が4人入っている様子

 

 最後にドングリの森を抜けて31号墳へ向かいます。31号墳では「黄泉の国のはなし」をしました。

 

▼31号墳での見学の様子

職員が説明をして、小学生が話を聞いている様子

 

この見学を通して、身近なところにある遺跡に親しんでいただければ嬉しいです。

 

 

 

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12月4日(水曜日)、安茂里公民館生活文化講座にお招きいただき、「平柴平遺跡と長野盆地の弥生時代」と題した講演を行いました。


平柴平遺跡は、安茂里地区に所在する縄文時代から平安時代にかけての遺跡で、平柴台団地の造成に先立ち、昭和46年(1971)に発掘調査が行われました。弥生時代中期の遺構から出土した土器は、栗林式土器の移り変わりを示す基準資料とされています。


講演では、平柴平遺跡から出土した「舌状銅器」を題材に、弥生時代の長野盆地と西日本弥生社会との関わりについて、想像を交えながらお話しさせていただきました。


聴講してくださった皆様、安茂里公民館の皆様、ありがとうございました。

 

▼講演会のようす

聴講者を前に発表者がスライドを指しながら話をしている写真

 

展示した土器の解説をする発表者とそれを聞く聴講者の写真

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 長野市生涯学習センター主催のトイーゴセミナー「知ると広がる長野市のモノ・コト講座」の2回目として、令和元年11月14日に開催された講演会に講師を派遣しました。

 『遺跡の発掘調査でわかること ~見て、触れて、学んで感じる遺跡浪漫~』と題した基礎講座です。

 

 当日の聴講は25人の皆さまで、とても熱心に耳を傾けてくださり、ついつい予定時間を大幅に超過してしまいました(苦笑)。

 

 聴講された皆さま、生涯学習センターのスタッフの皆さま、ありがとうございました。

 

 

 ▼講演会が始まる前の会場のようす

大勢の聴講の皆さまが座り、講演の始まりを待っているようすの写真です

 

 ▼会場に並べられた出土品

 講演会の会場に並べられた出土品の写真で、土器や石斧が映っています

 

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4月19日(金)に、かがやきひろば湯福で「考古学からみた長野の歴史2」の第1回目の講座が開催されました。

今回のテーマは「ガイダンス~火おこし体験~」となっており、15名の方にご参加いただきました。

講師の飯島より、全9回の講座の簡単なご説明を行ってから、火おこしの歴史についてクイズなどを交えながら学んでいただき、いよいよ火おこし体験です。

 

今回はマイギリ式火おこし器を使って火をおこしました。
持ち手を上下させることで火きり棒と火きり板が摩擦を起こし、くずが出てきます。
そのくずの中に火種があるので、その火種を麻布の上に落とし空気を含ませると火がつきます。

なかなか火がおきず皆さん苦戦していましたが、一生懸命持ち手を上下させて、無事火おこしが成功しました!

 

「大変だった」という声や「今は便利な世の中になった」など思い思いの感想を口にされていました。

なかには、「もう一回挑戦したい!」と2回目の火おこしをされた方もいました。

 

ご参加くださった皆さま、ありがとうこざいました。

 

 

▼講座の様子

講師が説明をし、それを受講者が聞いている様子

 

 

 

▼マイギリ式火おこし器の説明

マイギリ式火おこし器の説明

 

 

 

▼火おこし体験の様子

受講者が火おこし体験をしている様子

 

 

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2月28日(木曜)、長野市埋蔵文化財センターの発掘調査速報展「遺跡が語る長野の歴史」に関連して、会場の安茂里公民館で歴史講演会をおこないました。

 

テーマは、先日大豆島公民館でおこなった歴史講座と同じ「遺跡は何を語るのか?」です。今回は安茂里地区での講演ということで、主な題材とした県町遺跡・後町遺跡と同じ弥生時代中期の集落遺跡である平柴平遺跡の調査成果についても簡単にご紹介しました。

 

当日は小雨がぱらつくあいにくの天気でしたが、飛び込みの申し込みを含めて50名近くの方にご参加いただきました。この講演会が地域の歴史を見つめ直すきっかけとなればうれしく思います。

 


▼講演会のようす

部屋の奥に講師が立ち、スライドの前で講演しています。手前には椅子に座るたくさんの聴講者がおり、挙手をしています。


▼展示解説のようす

展示品の解説をする講師をたくさんの聴講者が取り囲んでいます。

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