学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

文化財めぐり 「八橋流筝曲」

市指定無形文化財(平成15年指定)
所在地/松代町

 

八橋流筝曲(やつはしりゅうそうきょく)は、江戸時代初期に八橋検校(けんぎょう)が創始した流派で、古八橋流・新八橋流などがありましたが衰退し、現在は松代に伝えられた系統だけが残っています。

この筝曲は、八橋検校の直伝を受けた小野のお通(2代目お通)が、松代藩2代藩主真田信政に嫁いだことから、松代に伝えられました。その後、8代藩主真田幸貫の時代には、学芸が奨励され、筝曲は藩士や子女のたしなみとして盛んになりました。

明治以降、八橋流は衰え、戦後には継承者が途絶えたとされましたが、真田志んが伝承者であることが分かり、国の無形文化財保持者に認定されました。その後、娘の淑子が八橋流を継承し、現在は、門下生である八橋流筝曲保存会が、その特色ある筝曲を伝承しています。


 

八橋流筝曲八橋流筝曲

※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

 

 

【文化財めぐりをされる方へ】
・八橋流筝曲保存会の皆さんにより、第49回八橋流筝曲定期演奏会が下記のとおり開催されます。
  日 時 : 平成27年10月3日(土) 午後1時30分より
  会 場 : 松代文化ホール(入場無料)

 

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013

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長野市埋蔵文化財センターでは、市立長野高校で開講されている地歴選択授業「考古学入門」のお手伝いをしています。

 

専門的な研究分野で、実際に発掘調査に参加することによって、歴史に対する生徒の興味を高め、進路選択のきっかけ作りとするもので、今年は8月18・19日の2日間、2名の受講生徒さんが、徳間中南・番場遺跡で発掘調査に参加されました。

 

徳間中南・番場遺跡は、大規模な宅地造成工事に伴い今年の5月27日から発掘調査が実施されており、現在までの調査で、弥生時代の住居跡・溝跡・土坑、奈良時代の土坑、室町~戦国時代の井戸跡が発見されています。

 

実は当初、17日からの3日間の予定でしたが、初日は降雨で作業が中止となってしまいました。翌日は調査区に溜まった雨水の排水作業から始まりましたので、泥水まみれになりながらも受講生徒さんたちは一生懸命に取り組みました。

その後、遺構の検出作業や土質の見分け方、土坑の掘り下げ等を行い、土器などの遺物が出土した瞬間の感動を味わっていただきました。最終日には出土した土器片の洗浄作業も行い、文様が消えないように丁寧にブラシで洗いました。

 

考古学の基本は発掘調査です。暑い日の炎天下や雨の日の作業など苦労が多くて大変ですが、地道な作業の積み重ねが歴史的な大発見につながることもあります。

 

今回参加された2名の受講生徒さんたちにとって、良い経験になってくれたらうれしいです。

 

 

 

▼遺構の検出作業

 

発掘体験 遺構の検出作業

 

 

▼土坑の掘り下げ

 

発掘体験 土坑の掘り下げ

 

 

▼土器片の洗浄

 

発掘体験 土器洗い

 

▼弥生時代の溝跡

 

弥生時代の溝跡

 

▼奈良時代の土坑

 

奈良時代の土坑

 

▼室町~戦国時代の井戸跡

 

室町~戦国時代の井戸跡

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櫻ヶ岡中学校2年生2名の生徒さん達が、8月26・27日の2日間職場体験に訪れました。
職場体験では埋蔵文化財センターが行っている業務内容のうち「発掘作業」を
体験していただきました。

 

発掘作業は実際に発掘調査をしている三才田子遺跡で、発掘作業を体験していただきました。
初めての発掘作業を2人とも楽しんでくれていたようでした。


2日間の日程で行った職場体験ですが、少しでも将来の仕事について考えるきっかけになれば幸いです。


今回発掘作業を体験していただいた三才田子遺跡は北部スポーツレクリエーションパークのすぐ近くにあり、道路改良事業に伴い7月14日から発掘調査を実施しています。
今までの調査で弥生時代中期から平安時代にかけての住居跡を中心とした遺構が見つかっています。住居跡は時期の異なるものが重なっており、長い間多くの住居が造られていたようです。遺物は、土器のほかに黒曜石の破片と石鏃が出土しています。

発掘調査は、もう少しのあいだ続きます。

 

 

▼職場体験(発掘作業)の様子

発掘作業の様子

 

発掘作業の様子

 

▼発掘調査中

発掘調査 作業風景

 

▼弥生時代中期の住居と土器

弥生時代中期の住居と土器

 

▼弥生時代から平安時代の住居

弥生時代から平安時代の住居

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