学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

文化財めぐり 「安養寺境内出土遺物群」

市指定有形文化財(平成22年指定)
所在地/信州新町


1935(昭和10)年、工事中に、安養寺(あんようじ)境内の南斜面下から、宝篋印塔(ほうきょういんとう)・五輪塔・経石(きょうせき)が多数出土しました。

宝篋印塔は、内部に宝篋印陀羅尼経(だらにきょう)を納めた供養塔で、1388(嘉慶2)年の銘があることから、室町時代に造立されたことが分かります。

経石は、石に墨で経文を書き付けたもので、この地に経塚があったと推定できます。

安養寺の東方に香坂氏居館の伝承地があることから、これらの出土品は、一族にゆかりのあるものと考えられており、寺の境内にある香坂霊廟(れいびょう)内に保管されています。
安養寺境内出土遺物群
安養寺境内から出土した経石・五輪塔など

※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。



【文化財めぐりをされる方へ】
・ 安養寺までは公共交通機関をご利用ください。
・ 最寄のバス停「新町美術館前」からは徒歩で5分程度かかります。
・ バスの運行情報はバス会社ホームページからご確認ください。

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013
 
  • 閲覧 (17217)

12月18日は全国的に大雪となり、大室古墳群内もまるでスキー場のような一面の銀世界になりました。そんな中、史跡内の梅畑で梅の木の剪定作業を行いました。雪に足を取られながらの作業はとても大変でしたが、予定していた作業はすべて終えることができました。来年も立派な梅が収穫できるといいですね。

 

雪に覆われた古墳

▲雪をかきわけて作業場まで向かいました。

▲雪をかぶった古墳はまるで大きなかまくらのようです。

作業風景 剪定された枝

▲作業風景。剪定した枝を集めて…

▲一箇所にまとめました。

  • 閲覧 (23872)

 長野市周辺では、1月15日前後になると、ドンド焼きと呼ばれる火祭りをする風景を各地で見ることができ、野沢の火祭りなど、有名な祭りが行われます。この1月15日を中心とした時期は「小正月」と呼ばれます。様々な行事が行われ、道祖神の人形や、モノツクリ(ミニチュアの道具、花など)が作られてきました。当館では、そのような小正月に関する資料の調査・収集をし、約400点におよぶコレクションを形成してきました。ここでは、当館の資料と県内の小正月にまつわるコレクションをみることで、資料収集の背景を考えたいと思います。
 重要民俗文化財の木像道祖神や、現在野沢温泉ではあまりみられない木の皮が残った道祖神人形なども展示します。

 

 
 
期 間
   平成27年1月10日()~2月15日(
 
会 場  長野市立博物館 特別展示室
 
入館料  常設展示室と共通
         大人300円、高校生150円、
         小中学生100円
(土曜日は小中学生無料)
 
 
<関連イベント>
 ○子ども体験のひろば
  1月12日(月・祝) 小正月のオンベをつくろう

 
お問合せは、長野市立博物館(Tel 026-284-9011)まで

ドウロクジン 道祖神
モノヅクリ モノツクリ



  

同時開催予定!企画展「私のたからもの展」
  

 自分の生きた時代の思いでの品・宝物、自身の作品・絵画・書・写真・手芸などを展示し、展示品の思いを通して出品者と来館者との交流をはかり、伴せて友の会、同好会の活動を紹介します。
 
期間     平成27年1月15日(木)~2月15日(
 

会場     長野市立博物館 特別展示室
  
募集     「私のたからもの展」の出展品を募集します。
  
内容     思い出の品・お宝、自身の作品の絵画・書・写真・手芸など種類は問いませんが、
        展示に不適切なものは除きます。出品料は無料です。 
  
申込期限
  12月15日(月)まで
  
搬入日    平成27年1月13日(火)
  
応募用紙  ダウンロードはこちら

 

お問合せは、長野市立博物館(Tel 026-284-9011)まで

  • 閲覧 (19547)
休館期間 平成26年12月1日(月)~平成27年3月31日(火)

次の開館は平成27年4月1日(水)からとなります。
平成27年度の開館日については、文化財課ホームページをご覧ください。
  • 閲覧 (30766)
文化財めぐり 「松巖寺観音堂」

市指定有形文化財(平成17年指定)
所在地/鬼無里


松巖寺(しょうがんじ)観音堂は、寛永2(1625)年に、鬼女紅葉(もみじ)の菩提所地蔵院の跡に建てられたものだといわれています。外観は質素で、入母屋造りの建物です。

建物の老朽化が進んだため、平成25年から保存整備を行い、今秋に工事が終りました。内部の欄間の彩色彫刻や格天井(ごうてんじょう)の彩色文様が見事によみがえり、江戸時代前期の様相を伝えています。

境内にある経蔵、鎮守堂の建造物や観音堂内にある算額(さんがく)の歴史資料、木造釈迦如来像も市指定文化財になっています。

松巖寺観音堂
保存整備後の松巖寺観音堂
※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

【文化財めぐりをされる方へ】
・ 松巖寺のある鬼無里地区は、平成26年11月22日に発生した長野県神城断層地震による被害がありました。ご見学の際には、あらかじめ現地状況をご確認ください。

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013
 
  • 閲覧 (16259)
11月26日、寺尾小学校の「めぐみの会」にお招きいただきました。
 
めぐみの会は学校でお世話になった方々をおもてなしする寺尾小学校の秋の恒例行事で、10月23日に2年生の大室古墳群見学を長野市埋蔵文化財センターでご案内した経緯があります。
 
会では、学校生活を記録したスライドを見ながら、児童が心をこめて育て収穫した
作物で作った豚汁やおもちをおいしくいただきました。
子供たちとの交流も楽しく、素晴らしいひと時を過ごすことができました。

寺尾小学校の皆さん、本当にありがとうございました。

豚汁とおもち

会の様子

▲ 豚汁とおもち

 ▲会の様子

  • 閲覧 (28937)

 

12月21日まで長野市立博物館で開かれている「発掘された日本列島2014」展に合わせ、大室古墳群が 長野市インターネットテレビ局「愛TVながの」 の取材を受けました。大室古墳群が取り上げられるのは今回が3度目です。

今回の取材では、ムジナゴーロ周遊路で見学できる168号墳と186号墳の2つの古墳をご案内しました。

番組は愛TVながので視聴できます。下記リンク先からぜひご覧ください!

国史跡 大室古墳群を見る! 掲載日 2014年11月25日
http://itv-nagano.com/contents/kanko_025/


“日本発掘”
~発掘された日本列島2014~ 掲載日 2014年11月25日
http://itv-nagano.com/contents/kanko_024/

 

過去の配信

大室古墳群へ行こう!~鍋屋田小学校の社会見学会より~ 2011年 05月03日 掲載
 
“太古の歴史を感じながら”~大室古墳 植樹祭~ 2013年 03月06日 掲載
  • 閲覧 (30485)

科学研究費「藩政文書の記録管理システムに関する基礎的研究」シンポジウム
松代藩真田家の歴史とアーカイブズ
 
松代藩真田家の資料を題材に、日本を代表する若手中近世史研究者が、最新の研究成果を報告します。

 



 

日時:  2014年12月13日(土)午後1時~午後5時
 
会場:  長野市役所松代支所2階大会議室
 
内容:  第1報告 丸島和洋さん(国文学研究資料館特任助教)
        「豊臣政権と真田昌幸・信繁(幸村)」
 
       第2報告 太田尚宏さん(国文学研究資料館准教授)
        「家老の仕事と記録類―日記とその周辺―」
   
       第3報告 西村慎太郎さん(国文学研究資料館准教授)
        「真田家の食卓と料理人」
 
       第4報告 小宮山敏和さん(国立公文書館公文書専門官)
        「幕閣としての真田幸貫」
 

 

 

 

入場は無料で、お申し込みは不要です。直接会場にお越しください。
 
会場は、駐車場が少ないので、真田宝物館駐車場をご利用の上、徒歩で会場までお越しいただくか、公共交通機関をご利用ください。

 

 詳しくは案内チラシをご覧ください。
 シンポジウムチラシ [PDFファイル/4.05MB]  

 

お問合せは真田宝物館(TEL 026-278-2801)まで。

  • 閲覧 (28538)
真田邸築150周年を記念して、真田邸の特別公開を行います。
普段は非公開となっている台所や、庭園内をボランティアガイドがご案内します。



日時     平成26年11月29日(土)・30日(日)
       10:00~12:00、13:00~15:00 

入場料   一般200円 小中学生80円(土曜日は小中学生無料)
       お申し込みは不要です。

       詳しくは案内チラシをご覧ください。
               真田邸特別公開案内チラシ[PDFファイル/5.87MB]
      

       お問合せは真田宝物館(TEL 026-278-2801)まで。


真田邸特別公開チラシ
  • 閲覧 (30095)

特別展「発掘された日本列島2014日本発掘」

 


 

期間    平成26年11月15日(土)~12月21日(日)

会場    博物館特別展示室

入館料  常設展示室と共通

       
大人300円、高校生150円、
       小中学生100円(土曜日は小中学生無料)

 


 


<概要>

 文化庁が行う「発掘された日本列島」展は、今年で20周年を迎えます。これを記念して、最近20年間の日本の発掘の集大成として「日本発掘」展を開催します。三内丸山遺跡、吉野ヶ里遺跡、応神天皇陵古墳、キトラ古墳、高松塚古墳といった、教科書にも掲載されている著名な遺跡の発掘成果が勢揃いします。また、地域展示として史跡大室古墳群の整備事業の成果も展示します。
 日本を代表する重要な資料が、このように一堂に会することはおそらく二度とないでしょう。ぜひ、この機会にご覧ください。

<展示概要>
こちらのpdfファイルをご覧ください

<主な展示品>

火焔型土器

ヒスイ製勾玉

家形埴輪

火焔型土器
野首遺跡(新潟県)

ヒスイ製勾玉
吉野ヶ里遺跡(佐賀県)

家形埴輪
今城塚古墳(大阪府)

 三角縁神獣鏡

  

ミミズク土偶

 三角縁神獣鏡
鴨都波1号墳
(奈良県)

  <重要文化財>
ミミズク土偶
後谷遺跡(埼玉県)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



<イベント>

 講演会 11月16日(日) 13:30~16:00
  13:30~ 報告 風間栄一 氏(長野市埋蔵文化財センター)
    「大室古墳群の発掘調査と史跡整備」

  14:30~ 講演 土生田純之 氏(専修大学教授)
    「東国における積石塚古墳としての大室古墳群」

 ○子ども体験のひろば
  11月24日(月) 火おこし体験
  11月29日(土) まが玉づくり
  12月6日(土) 拓本でしおりをつくろう

 ○ながはく Presents 手仕事のじかん
  11月23日(日) プラバンで古墳アクセサリー
  12月7日(日) 板状土偶でマグネット

<主催>
文化庁、東北歴史博物館、江戸東京博物館、堺市博物館、長野市立博物館、九州国立博物館

<協力>
朝日新聞社、朝日新聞出版社、NHKプロモーション、全国公立埋蔵文化財センター連絡協議会、全国埋蔵文化財法人連絡協議会、公益財団法人元興寺文化財研究所

  • 閲覧 (20120)

RSS ご利用者アンケート