学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

 10月26日(日)、「第1回 大室古墳群まつり」が秋晴れの史跡大室古墳群で開催され、お年寄りから子供までたくさんの来場者でにぎわいました。このまつりは、大室古墳群をより多くの人たちに親しんでもらうため、地元大室区の実行委員会が今年初めて開いたものです。

「学ぶ」「体験」「世代間交流」「おもてなし」をテーマにさまざまな催しが行われ、来場者の皆さんは見て・触れて・味わってそれぞれの「古代」に思いを馳せていました。

開会式の様子 【開会式】
大室地区伝統の太々神楽がまつりのオープニングを盛り上げました。
大釜火入れ式の様子 【大釜火入れ式】
古代衣装に身を包んだ家族による大釜火入れ式では、昔ながらの「舞ギリ法」でお父さんが火を起こし、お母さんと子供がトーチでカマドに点火しました。
古墳見学会の様子 【古墳見学会】
合掌形石室や積石塚がよく残されているムジナゴーロの見学には100名以上の方が参加し、学芸員の説明に熱心に耳を傾けていました。
勾玉づくりの様子 【体験コーナー】
勾玉づくりは子供たちに大人気!みんなヤスリを使って一生懸命に石を磨いていました。お気に入りの勾玉はできたかな?
紙芝居の様子 【交流広場】
交流広場では、お手玉・けん玉・紙芝居など昔の遊びを通じ、お年寄りと子供たちが触れ合いました。
古墳カレー 【古墳カレー】
大室地区のお母さん方特製の「古墳カレー」。写真には写っていませんが、ご飯の中に勾玉の形に切られたジャガイモが入っています。
 
中学生ボランティア

【松代中学校の生徒のみなさん】
まつりには地元松代中学校の生徒もボランティアとして駆けつけ、準備やカレーの振る舞い、後片付けなどのお手伝いをしてくれました。


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文化財めぐり 「宮遺跡」

市指定史跡(平成22年指定)
所在地/中条


この遺跡は、土尻川によって形成された河岸段丘の上にあり、遺跡の範囲は、東西500メートル、南北300メートルと推定されています。

長野盆地西山地区において、数少ない縄文時代中期末から後期にかけての集落跡で、縄文時代中期の住居跡1基、縄文時代後期の住居跡4基、時期不確定なもの1基が発掘されている他、住居跡北側の配石墓からは、2体の人骨も発見されています。

平成4年3月に旧中条村史跡に指定され、現在は一帯を宮遺跡公園として整備し、住民の憩いの場として利用されています。


宮遺跡公園

※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

【文化財めぐりをされる方へ】
・ ご見学の際にはハチ等に十分お気をつけください。
・ 復元された竪穴住居のうち、立入禁止となっているものには立ち入らないでください。
・ 宮遺跡公園駐車場をご利用いただけます。なお、停車中はエンジンをお切りください。

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013
 
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交差点改良工事にともない8月4日から行われていた松代町東寺尾の松原遺跡の発掘調査が、10月10日に終わりました。

上信越自動車道長野ICのほど近くにある松原遺跡は、千曲川の右岸自然堤防上に広がる遺跡で、縄文時代から中世までの長きにわたる人々の生活の跡が残されています。特に、弥生時代中期後半(約2000年前)の集落は南北約700m、東西約400mという広さで、東日本では最大規模と考えられています。

今回の発掘調査面積は約300㎡で、見つかった遺構は平安時代後半の住居跡2軒・溝1条など、弥生時代中期後半の土坑3基・溝1
条などと少数でした。また、出土遺物の量もそれほど多くありませんでした。このことから調査地は集落の端部と考えられ、松原遺跡の範囲を考える上で貴重な成果を得ることができました。


調査前の様子 調査前のようすです。中央に旧屋代線の線路敷、奥には上信越自動車道が見えます。
発掘調査の様子 平安時代の住居跡を調査しているようすです。
土器が出土した様子 弥生時代中期後半の土坑(大きな穴)からは完形に近い小型の甕が出土しました。

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国史跡に指定されている松代町大室の「大室古墳群」において、地元の実行委員会主催による『第1回 大室古墳群まつり』が開催されます。

およそ1,500年前に造られた古墳について、学芸員の解説を聞きながら間近でじっくりとご覧いただけます。

そのほか、勾玉づくりや火おこしなどの体験コーナーや、限定300食の「古墳カレー」のおふるまいもあります。

是非、この機会に大室古墳群へお越しください。

まつり案内チラシ大室古墳群までのアクセス案内 

大室古墳群240号墳(発掘調査時の様子)


開 催 日   平成26年10月26日(日曜)

プログラム

   9:00~ 開会式
         ・大室太々神楽、大釜火入れ式(古墳時代の火おこしにより点火)
   9:45~ 古墳見学会(学芸員の解説付き約90分コース)
        交流広場
         ・けん玉、お手玉、紙芝居など(子供たちと昔の遊びでふれあい)
  10:00~ トッカン菓子、綿あめ提供
  11:00~ 体験コーナー
         ・勾玉づくり(70人限定)、火おこし、油粘土による土器づくり(50人限定)
  12:00~ 「古墳カレー」おふるまい(300食限定)
  14:00~ 閉会式

※雨天の場合は大室公民館にて規模縮小のうえ、行事と古墳カレーの提供を行います。
  大室公民館には駐車場はございませんのでご注意ください。


参 加 費   無料
  ※「勾玉づくり」と「油粘土による土器づくり」については、それぞれ材料費200円が必要です。
 
大室古墳群について

  長野市松代町大室にある大室古墳群は、古墳時代の5~7世紀代に造られた東日本最大級の古墳群です。奇妙山から派生する3つの尾根とそれに挟まれた2つの谷部に約500基もの古墳が密集し、「積石塚」や「合掌形石室」といった特徴をもつ古墳が多く存在します。このうち、大室谷支群の一部が平成9年に国史跡に指定されました。
  長野市では古墳群の史跡整備を進めており、平成26年4月よりエントランスゾーンが本格オープンしています。


大室古墳群についての詳細は長野市ホームページをご覧ください。


お問い合わせ   長野市教育委員会文化財課  TEL 026-224-7013
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松代町松代にある文化財、松代藩鐘楼にて、特別公開を行います。
高さ8メートルの最上階までお登りいただけます。

日 時    10月11日(土曜日) ・ 12日(日曜日)
         午前10時~午後3時

場 所    松代藩鐘楼(松代町松代166番地2)

入場料    無料です。

申し込み   不要

詳しくは案内チラシをご覧ください。
鐘楼特別公開案内チラシ [PDFファイル/355KB]
松代藩鐘楼
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