学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

ただいま、川中島町公民館のロビーで出張展示『地下に眠る川中島の古代』を開催中です!

 

期間は6月21日(火)から8月24日(水)までで、川中島地区の古代遺跡をクローズアップして、出土品や写真を展示しています。

長野独特の形の土器や、食器、生活道具など、千年以上前の古代人のくらしをわかりやすく解説しています。

 

それとともに昨年の長野市埋蔵文化財センターの発掘についても解説パネルがあります。キッズチャレンジとして、ジグソーパズルもありますので、ぜひお越し下さい。

 

 

▼展示のようす

 

 

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集合住宅の建設に先立ち、中越遺跡(長野市大字中越)で行われていた発掘調査が終了しました。(調査期間:2016年5月30日~6月27日)

 

 

おもな遺構は弥生時代中期(約2000年前)の土坑(地面を掘りくぼめた穴)1基、弥生時代後期(約1800年前)の竪穴住居2軒、奈良時代末(約1200年前)の溝1条で、このほかにも土坑や溝・小穴がたくさん見つかっています。

 


2軒の竪穴住居はいわゆる焼失住居で、火を受けて炭化した建築部材が床面からたくさん見つかりました。また、このうちの1軒では、緑色に輝くヒスイ製の小さな勾玉が出土しました。

 

 

湧き水があり大変な調査でしたが、長期間にわたりこの地に人々が生活していたことを明らかにすることができました。

 

調査区の全景 弥生時代中期の土坑(SK1)から出土した土器

調査区の全景

 

▲弥生時代中期の土坑(SK1)から出土した土器

 

弥生時代後期の焼失住居(SB1) SB1から出土した土器

弥生時代後期の焼失住居(SB1)

 

SB1から出土した土器

 

弥生時代後期の焼失住居(SB2) SB2出土のヒスイ製勾玉

弥生時代後期の焼失住居(SB2)

 

SB2出土のヒスイ製勾玉

 

発掘調査の様子 水が溜まった竪穴住居

発掘調査の様子

 

水が溜まった竪穴住居

 

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