2023/11/9 19:23市民が前方後円墳を「発見」!
長野市教育委員会は11月8日(水曜)、これまで直径32mの円墳と考えられていた篠ノ井塩崎の将軍山古墳が全長約80mの前方後円墳と判明したことを発表しました。前方後円墳を「発見」したのは、市内在住の男性と上田市在住の男性のお二人です。国土地理院が公開するインターネット地図「陰影起伏図」で鍵穴形の地形を見つけたお二人から2021年10月と2022年10月にそれぞれご連絡を頂き、長野市埋蔵文化財センターがその後調査を進めて前方後円墳と確認しました。
長野盆地南域の山上には、県内第1位の大きさがある森将軍塚古墳(千曲市、全長99m)をはじめとする7基の前方後円墳が千曲川をはさんで対峙しています。ここに新たに加わった将軍山古墳は、同3位の倉科将軍塚古墳(千曲市、全長82m)に匹敵する大きさがあり、かなりの有力者の墓と考えられます。
未調査の古墳であるため詳しいことはわかりませんが、長野盆地の歴史を考えるうえでとても重要な発見であり、今後の研究に期待がもたれます。
【古墳の見学を希望される方へお願い】
・古墳がある場所は大部分が民有地です。道や古墳以外には立ち入らないようにしてください。
・木の伐採、土の掘削、ゴミのポイ捨て、火気の使用はお控えください。
▼陰影起伏図で見る将軍山古墳
▼千曲川堤防から見る将軍山古墳
▼後円部から見た前方部
▼長野盆地南域の前方後円墳
- 閲覧 (6457)