2017/2/20 14:43ラジオで速報展の紹介があります!
FMぜんこうじ「長野市広報 ふれ愛ガイド」で3月4日(土)より城山公民館から始まる
「第18回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展 長野の歴史を掘る2016」
のみどころをセンター職員が紹介します。
放送は
FMぜんこうじ「長野市広報 ふれ愛ガイド」
「第18回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展」
3月1日(水) 9時~9時10分
※再放送 3月17日(金) 12時50分から13時
です。ぜひお聞きください。
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2017/2/10 10:00速報展「長野の歴史を掘る2016」が始まります!!
3月4日(土)より城山公民館にて、第18回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展「長野の歴史を掘る2016」が始まります。平成28年度に長野市埋蔵文化財センターが実施しました発掘調査の成果をいち早く展示・紹介いたします。
速報展は入場無料ですので、ご家族・お友達もお誘い合わせの上、ぜひ皆様でお出かけください。
第18回長野市埋蔵文化財センター発掘調査速報展(入場無料)
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・テーマ
「長野の歴史を掘る2016」
- ・会場と開催期間
長野市立城山公民館(本館1階展示室)
平成29年3月4日(土)~3月22日(水)
※時間は8時30分から17時15分まで
長野市役所(第一庁舎1階市民交流スペース)
平成29年3月24日(金)~4月4日(火)
※時間は8時30分から22時まで(ただし火曜日のみ19時まで)
長野市立更北公民館(本館1階ロビー)
平成29年4月6日(木)~4月23日(日)
※時間は8時30分から21時20分まで
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・展示遺跡
新諏訪町遺跡 (長野市新諏訪町)
中越遺跡 (長野市中越)
県町遺跡 (長野市大字南長野)
松原遺跡 (長野市松代町東寺尾)
本郷前遺跡 (長野市三輪)
徳間番場遺跡 (長野市大字徳間)
西番場遺跡 (長野市大字栗田)
史跡 大室古墳群 (長野市松代町大室)
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・お問い合わせ
長野市埋蔵文化財センター
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2017/2/1 17:42「信濃国の城と城下町」展関連講座
1月28日(土)、長野県立歴史館で行われた講座に参加してきました!この講座は歴史館の冬季展「信濃国の城と城下町」の関連イベントです。県内の江戸遺跡研究の第一人者である竹内靖長氏と一緒に城と城下町についてお話しさせていただきました。
いざ!!松本VS松代。講座ではそれぞれの特徴を比較しました。例えば松本城は三の丸の中に藩士たちの屋敷がありましたが、松代では藩士たちは城のまわりに住み、町人の住まいとも接して城下町を形成していました。特に違うのは出土する陶磁器や土器についてです。松本では焼塩壺という、江戸時代の高級食卓塩の容器が出ていますが、松代では今のところ出土していません。通常は城や上級藩士の屋敷などで出土するのですが、松代藩の不思議の一つです。また陶磁器は松本より南の中南信地方では、愛知や岐阜県の瀬戸や美濃の焼物が多く出土します。しかし松代やそのほかの北信地方では、九州地方の焼物である唐津焼と伊万里焼が多い傾向があります。この違いはどこから生まれるのか、ということがテーマの一つです。
それはそれぞれの地理的な位置が大きく関わっています。中南信は瀬戸や美濃にも近く、馬を使った輸送ルートが発達していました。北信は日本海に非常に近く、日本海を行き来する北前船の運ぶ物資を手に入れやすかったのです。上越の商人たちにとっても北信は「お得意さま」であったようで、陶磁器だけでなく、塩や干し魚もほとんどが北信へと送られていました。
歴史館の冬季展「信濃国の城と城下町―発掘調査が謎を解く―」は2月26日(日)まで開催中です(休館日あり)。広い信濃だからこそ、藩ごとに色々ちがいます。展示で体感していただければと思います。
竹内氏による松本城と松本城下町跡のお話の様子
松代城と松代城下町についてお話しする様子
松代城下町跡から出土した陶磁器。町家では大量生産品が多い。
松代城下町には日本海から唐津焼・伊万里焼が入って
きます。瀬戸美濃焼は松本から入ってくるようです。
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2017/1/20 8:40県立歴史館主催『信濃国の城と城下町』関連講座のお知らせ!
千曲市の長野県立歴史館にて、平成28年度冬季展『信濃国の城と城下町 ―発掘調査が謎を解く―』が、昨年末の12月17日(土)から平成29年2月26日(日)まで開催されています。
この企画展には、長野市教育委員会も共催させていただき、松代城跡や松代城下町跡から発掘調査で出土した陶磁器や瓦などの貴重な遺物を展示しています。また、長沼城跡についても最新の研究成果を紹介しています。
1月28日(土)の午後1時30分から、県立歴史館において関連講座が開催され、当センター研究員田中暁穂による「松代城下町跡の発掘調査について」の講演も予定されています。
松代城下町と、松本城下町との発掘調査成果による比較や、当時の人びとの暮らしぶりに迫るトークセッションも予定されていますので、とても興味深い講座になると思います。
ご興味のある皆様、ぜひご参集いただければ幸いです。
◆関連講座
【第2回】平成29年1月28日(土)13:30~15:20
「松本城跡・城下町跡の発掘調査について」 竹内靖長 氏(松本市美術館)
「松代城下町跡の発掘調査について」 田中暁穂 氏(長野市埋蔵文化財センター)
◆県立歴史館のホームページ
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2016/12/15 17:51史跡大室古墳群整備専門家会議の現地視察が開催されました
長野市埋蔵文化財センターでは、事業の一つとして史跡大室古墳群の整備を行っており、現在は大室谷支群ムジナゴーロ単位支群を対象とした第2期整備を進めています。このたび、史跡大室古墳群整備専門家会議の現地視察が12月2日・6日・15日の各日に開催されました。
整備専門家会議は、史跡整備の進め方について考古学・造園学など各分野の専門家から様々な助言を頂く場です。今回は、平成26年度から平成28年度にかけて発掘調査を実施した5基の古墳(154号墳・167号墳・172号墳・173号墳・176号墳)について、考古学を専門とする委員の先生方に現況を見ていただきました。
各古墳については、頂いたご意見をもとにさらに調査・研究を進め、大室古墳群の魅力が市民の皆さんに伝わるよう整備を進めていきたいと思います。
12月2日のようす 中央が土生田純之委員(専修大学文学部教授) |
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12月6日のようす 左端が小林秀夫委員(長野市地方文化財保護審議会委員)、左から2番目が佐々木憲一委員(明治大学文学部教授) |
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12月15日のようす 右が笹澤浩委員(長野県文化財保護審議会委員)、左が田中裕委員(茨城大学人文学部教授) |
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2016/12/15 9:35梅の剪定作業とイノシシの掘り返し
12月14日、大室古墳群の中にある梅林の剪定作業を地元の方と一緒に行いました。
例年は突然の大雪に見舞われることが多かったこの作業ですが、今年は時折晴れ間がのぞく比較的穏やかな気候に恵まれ、予定通り午前中ですべての木の剪定を終えることが出来ました。切り落とした枝は大室区のどんど焼きで活用していただきます。
さて、梅林の向かいにある芝地に目を向けると、写真のとおり広範囲に芝がめくれ、下の土がむき出しになっていました。実は今年はイノシシの掘り返し被害が深刻で、補修をしては掘り返され、いたちごっこならぬイノシシごっこの状態です。これ、なんとかならないでしょうか…(泣)
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2016/12/6 8:58かがやきひろば湯福で古代遺跡講座を行いました
12月2日にかがやきひろば湯福で講座をしてきました。11月18日からはじまった古代遺跡講座の最終回です。湯福地区とも縁の深い善光寺について、「古代善光寺の謎」というテーマでお話しました。古代の善光寺の歴史を、考古学や日本史、美術史の視点から考えるというものです。25人の方々にご参加いただき、善光寺周辺で出土した実物の瓦を見ていただきながら楽しくお話させていただきました。今回で古代遺跡講座は終了です。ご参加の皆様、職員の皆様ありがとうございました。
▲スライドを使い、善光寺の古代について解説しました。 |
▲善光寺瓦について解説。実際に出土した瓦を間近で見ていただきました。 |
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2016/11/29 12:05古代遺跡講座が開催されました
今月18日に、かがやき広場湯福(湯福老人福祉センター)にて、古代遺跡講座の第1回を行いました。
「邪馬台国と赤い土器のクニ~弥生時代の箱清水~」と題して、講演させていただきました。
長野西高校建築中の明治33年、赤く塗られた、文様のない土器が数百個も見つかりました。箱清水式土器の発見に至るエピソードから始まり、邪馬台国や卑弥呼の謎にも触れながら、弥生時代の人々のくらしについてお話させていただきました。箱清水遺跡の重要性を感じ取っていただけたなら幸いです。
また、同月25日には、古代遺跡講座の第2回「勾玉作り体験」を行いました。
実質1時間半という短い時間であったにも関わらず、参加してくださった皆さん全員がとても素敵な勾玉を作られていました。
当日は、勾玉作りがもっと楽しくなるように、勾玉の謎や魅力について説明させていただいたり、長野市内の遺跡で出土した本物の勾玉を実際に触っていただいたりしました。
勾玉をつくることで、古代人の技術や思いを感じていただけたらうれしいです。
さて、かがやき広場湯福主催の古代遺跡講座は、次回の第3回が最終回となります。
「古代の善光寺をさぐる~周辺遺跡の発掘調査~」と題して、発掘調査から見えてきた古代の善光寺について講演させていただきたいと思います。ぜひご参加ください。
▲勾玉の説明を聞く参加者の方々
▲勾玉作りの様子
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2016/11/28 18:11県町遺跡の調査が終了しました
9月5日から行っていた、(仮称)後町ホール建設予定地(長野市大字南長野、旧後町小学校)での県町遺跡の調査が11月9日に終了しました。弥生時代中期後半の住居跡2軒と溝が見つかりました。溝は幅約4.4m、長さ約25m、深さ約1.3mで、断面がV字形をしています。これらの遺構は昨年行った北側の調査区で見つかった住居跡3軒と同じ集落であり、溝は集落の境界をめぐる環濠と考えられます。
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ラジコンヘリで空中撮影を行いました。竪穴住 居の南に、大きな溝が東西に走っています。
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出土した土器の図面を描いています。細かく 測って絵を描くので根気がいります。 |
竪穴住居の床には弥生時代の壺や甕などの 土器がた くさん残っていました。
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土器はその場所でつぶれたように出土しました。
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大きな溝は断面がV字形をしています。
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大きな溝は深くて傾斜があり、掘るのが大変 でした。作業員の皆さんお疲れ様でした。 |
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