学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

富山県の北日本新聞1月5日付朝刊の一面トップに、長野市から出土した土器が紹介されました!

 

昨年末に富山市埋蔵文化財センターの学芸員さんに資料調査していただいた、長野女子高校校庭遺跡の北陸系土器が、富山で作られて長野に持ち込まれた可能性が高いということが判明したのです。

 

弥生時代にもあった富山と長野の交流。北陸新幹線の開通を機に、もっともっと盛んになればきっと楽しいですね。

 

 

▲北日本新聞 2016年1月5日付

 

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文化財めぐり 「武富佐古墳」

市指定史跡(平成22年指定)
所在地/信州新町竹房

 

犀川の右岸にある武富佐古墳(たけぶさこふん)は、直径15メートル、高さ2メートルの円墳で、6世紀から7世紀初めの古墳時代後期に造られたと推測されています。川岸の段丘北斜面を利用しているため、ほとんど盛り土されておらず、自然地形を生かした造りになっています。

1966(昭和41)年の発掘調査では、組み合わせ式の箱形石棺(はこがたせっかん)が大小2基発見されました。第1号石棺の内法(うちのり)は、長さ2.15メートル、幅47~50センチメートル、第2号石棺の内法は、長さ1メートル、幅26センチメートルです。古墳からは、須恵器(陶質の土器:すえき)破片、玉類などが出土しています。

犀川中流域の古墳は数が少なく、貴重な古墳となっています。

武富佐古墳の墳頂部


※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

 

 

【文化財めぐりをされる方へ】
 
文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ
 


お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013

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企画展
松代の商家 伊勢町八田家 ~近代のくらし~

 

  
期間    12月19日()~2月21日(

 

休館日       12月21日、 24日、 28日~1月4日、

                   1月12日、 18日、 25日、

                   2月1日、8日、 12日、 15日  

 

会場      博物館特別展示室
 
入館料     一般300円、高校生150円、
         小・中学生100円(土曜日は小中学生無料)
         常設展示室と共通


      

博物館企画展チラシ

  
<概要>

 伊勢町八田家(以下、八田家)は、江戸時代に松代藩の御用商人として商業を行い、 酒造業や呉服屋、質屋を営んでいました。
 また、八田家は佐久間象山と交流が深く、多くの遺品を所有しています。
 今回の展示では、帳場道具やかつての生活用具を展示するとともに、 八田家に残された象山ゆかりの品や什器などを展示し、 近代の伊勢町八田家の姿にせまります。
 

 

<展示内容> 

  • 1.商
  • 2.生活の道具
  • 3.行事・儀礼の品
  • 4.佐久間象山と八田家

 

 

関連イベント

 

○ながはくPresents手仕事のじかん
 12月20日(日)13:00~15:00 縁起物張子づくり

 1月17日(日)13:00~15:00 竹でつくる小さなみそかき

 2月14日(日)13:00~15:00 ワラのなべ敷き

 

  【ながはくPresents手仕事のじかん】はこちらをクリック(別ウィンドウが開きます)

 

 

他のイベントは決まり次第随時掲載します。
 
お問合せは、長野市立博物館(Tel 026-284-9011)まで
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 長野市三輪の長野女子高校校庭遺跡から出土した、弥生時代後期の北陸系土器について、資料調査にいらした富山市埋蔵文化財センターの鹿島昌也主査学芸員さんに詳しく見ていただきました。

 

▼調査する鹿島学芸員

 

 

 平成23~24年度に発掘調査した長野女子高校校庭遺跡からは、弥生時代後期の竪穴住居跡28軒、古墳時代中~後期の竪穴住居跡14軒などが確認されました。土器などの出土遺物もコンテナ整理箱54箱分となり、なかでも弥生時代後期の「北陸系土器」と呼ばれる一群は、当時の広範な交流活動を裏付ける貴重な資料として注目されています。

 

▼北陸系土器と装飾品類

 

 

 今年は北陸新幹線が金沢まで延伸しこれまでよりも北陸地方が一段と身近に感じるようになりました。長野と北陸地方は、原始・古代においても交流が盛んであったようです。

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平成27年12月5日(土)に県町遺跡(後町小学校地点)の現地説明会が開催されました。


 当日は天気にも恵まれ、テレビや新聞で取り上げられたこともあり、260名もの大勢の方にご参加いただきました。前日の雨で足元が悪い中、多くの皆様にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。


 現地説明会では、今回の発掘調査の概要をお話した後、調査で見つかった竪穴住居跡や出土品の説明をさせていただきました。ご参加いただいた皆さんからは、「なぜ住居跡とわかるのか」などの質問を受けたほか、「たくさんの土器が当時のまま出土してすごい!」などの感想もいただきました。

 また、今回ご参加いただいた皆様の中には、「後町小学校が母校です」という方や「家が近所です」といった方も多くいらっしゃったようで、今回の後町小学校跡地での発掘調査に対する皆さんの関心の高さをうかがうことができました。


 県町遺跡(後町小学校地点)の発掘調査はもうしばらく続きます。これからどんな発見があるのか楽しみです。

 

 

【現地説明会 当日の様子】


県町遺跡A区での説明の様子

 

職員による解説の様子

 

職員による解説の様子 職員による出土品の説明の様子

 

【現地説明会資料】


以下のリンクから現地説明会資料をダウンロードできます。

 

県町遺跡現地説明会資料(PDF形式/871KB)

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古代から続く戸隠信仰の門前町として、今も歴史的な街なみが残る戸隠中社・宝光社地区において、『平成27年度 戸隠まちづくりシンポジウム』が開催されます。

 

このシンポジウムは、戸隠の歴史と文化を活かした魅力あるまちづくりについて考えていくため、「戸隠中社・宝光社地区まちづくり協議会」が毎年開催しているもので、今回で5回目の開催となります。

 

現在、戸隠中社・宝光社地区の歴史的な街なみを保存し、それを活かしたまちづくりを進めていくため、伝統的建造物群保存地区制度の導入が検討されております。

 

今回のシンポジウムでは、第1部として、昨年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された千曲市稲荷山地区の事例について、講師をお招きしてご講演をいただきます。

 

第2部では、戸隠でまちづくりに関わる活動をされている諸団体が集まり、今後の戸隠のまちづくりについてディスカッションを行う予定です。

 

千曲市稲荷山地区でまちづくりに活躍されている方のお話をお聞きし、今後の戸隠地区におけるまちづくりの方向性を話し合う良い機会ですので、多くの方のご参加をお待ちしております。

 

また、地域外の方も自由にご参加いただけます。ぜひ、この機会に初冬の戸隠へお越しください。

 

戸隠中社地区の街なみ


 

開催日時  平成27年12月13日(日曜日) 午後3時から午後5時

 

会   場  中社公会堂(長野市戸隠3422)

 

聴  講  料  無料  

 

プログラム

【第1部】 先進地の事例を学ぼう

 演  題  「千曲市稲荷山重要伝統的建造物群保存地区における"まちづくり"について」

 講  師  一般社団法人 稲荷山町くらしと心を育む会  髙村 德太郎 氏

        NPO法人 稲荷山蔵の会  田中 清江 氏

        千曲市教育委員会 歴史文化財センター 寺島 孝典 氏

 

【第2部】 戸隠のまちづくりについて話し合おう

 参加予定団体

  戸隠神社、戸隠観光協会、戸隠商工会、中社旅館組合、宝光社旅館組合、戸隠民宿組合、戸隠商業組合、

  戸隠奥社の杜と杉並木を守る会、戸隠を知る会、戸隠塾、戸隠再考プロジェクト、戸隠野鳥クラブ、

  戸隠中社・宝光社地区まちづくり協議会

 

参加申込  事前の参加申込みが必要です(こちらのリーフレットにある申込書にてお願いします)

          ※ 申込の締め切りは12月10日(木曜日)です。

 

問合せ・申込先  Fax:026-254-3147  Tel:026-254-2044

             戸隠中社・宝光社地区まちづくり協議会事務局(宿坊極意内)

 

 

主催/戸隠中社・宝光社地区まちづくり協議会  後援/戸隠地区住民自治協議会、長野市、長野市教育委員会

 

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休館期間 平成27年12月1日(火)~平成28年3月31日(木)
 

次の開館は平成28年4月1日(金)からとなります。平成28年度の開館日については、文化財課ホームページをご覧ください。
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 後町小跡地整備事業に先立って、9月より後町小学校跡地において「県町遺跡」の発掘調査を実施しております。このたび、調査の状況を市民の皆様にご覧いただくため、現地説明会を開催いたします。当日は職員による説明を行いますので、ぜひお越しください。

 

 

「県町遺跡」現地説明会のお知らせ

 

日時   平成27年12月5日(土)
       1回目:午前10寺~

       2回目:午後1時30分~ 
 

場所   後町小学校跡地(長野市大字南長野603)
       ⇒後町小学校跡地の位置はこちら

その他  ・お申し込みは不要です。

       ・雨天中止です。

       ・動きやすい格好でお越しください。

       ・駐車スペースに限りがあるため、なるべく

        公共交通機関でお越しください。


お問合せ先 

長野市埋蔵文化財センター(TEL 026-284-0004)

県町遺跡現地説明会チラシ

 「県町遺跡」現地説明会チラシの

ダウンロードはこちら[PDFファイル/440KB]

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 現在、発掘調査を実施している旧後町小学校跡地での、県町遺跡の発掘現場に長野朝日放送の記者の方が取材に来てくださいました。また、信濃毎日新聞社さんからも取材のお電話をいただきました。ありがとうございました。

 県町遺跡ではこれまでの調査で、弥生時代中期と後期の竪穴住居跡、奈良・平安時代の竪穴住居跡や掘立柱建物跡が見つかっています。校舎や体育館があった場所でしたが、当初の想定以上に遺構の残り具合がよく、これからの調査に期待がもたれます。

 

▼取材の様子

取材の様子 取材の様子

 

 

 また、12日5日(土)に現地説明会を開催いたします。

 現地説明会に関する詳しい情報は、改めましてこちらのブログよりお知らせいたします。

 

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文化財めぐり 「余五将軍駒つなぎのイチイ」

市指定天然記念物(昭和49年指定)
所在地/小田切地区(小野平)

 

イチイは別名アララギともいい、主に日本や朝鮮、中国などの東アジアに分布している植物です。日本では昔、この木で笏(しゃく)を作ったことから、位階の正一位、従一位などの一位にちなんで付けられた名前といわれています。

このイチイは、樹高13メートル、幹回り4.3メートルで、県の旧天然記念物の指定を受けた名木です。

古い伝説に関係した老樹としても貴重な木で、信濃の国の国司、余五将軍(よごしょうぐん)平維茂(たいらのこれもち)が鬼女紅葉(もみじ)討伐の折にこの地に泊まり、この木に駒(馬)をつないだと伝えられています。1024(万寿元)年に平維茂が亡くなったとされることから、樹齢千年を超えているともいわれています。


 


※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

余五将軍駒つなぎのイチイ

平維茂が馬をつないだとされるイチイ

【文化財めぐりをされる方へ】
 
文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ
 


お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013

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