学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

2014/12/26 0:00文化財めぐり「安養寺境内出土遺物群」

文化財めぐり 「安養寺境内出土遺物群」

市指定有形文化財(平成22年指定)
所在地/信州新町


1935(昭和10)年、工事中に、安養寺(あんようじ)境内の南斜面下から、宝篋印塔(ほうきょういんとう)・五輪塔・経石(きょうせき)が多数出土しました。

宝篋印塔は、内部に宝篋印陀羅尼経(だらにきょう)を納めた供養塔で、1388(嘉慶2)年の銘があることから、室町時代に造立されたことが分かります。

経石は、石に墨で経文を書き付けたもので、この地に経塚があったと推定できます。

安養寺の東方に香坂氏居館の伝承地があることから、これらの出土品は、一族にゆかりのあるものと考えられており、寺の境内にある香坂霊廟(れいびょう)内に保管されています。
安養寺境内出土遺物群
安養寺境内から出土した経石・五輪塔など

※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。



【文化財めぐりをされる方へ】
・ 安養寺までは公共交通機関をご利用ください。
・ 最寄のバス停「新町美術館前」からは徒歩で5分程度かかります。
・ バスの運行情報はバス会社ホームページからご確認ください。

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013
 
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