学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

長野市埋蔵文化財センターでは、松代の屋地遺跡、吉田の吉田町東遺跡

柳原の水内坐一元神社遺跡の発掘調査を始めました。

 

屋地遺跡は、昭和51年(1976)と平成元年(1989)の調査で、弥生時代後期から平安時代までの住居跡や土坑、甕棺墓、土器焼成遺構などが確認されています。また、土器以外の遺物も多数確認されています。

 

吉田町東遺跡は、平成6年度(1994)の調査で、弥生時代後期の住居跡、同後期末から古墳時代初頭の大溝跡、平安時代の住居跡が確認されています。

また、緊急地方道路整備事業(北長野通り)道路改良に伴う調査では、弥生時代後期の住居跡、古墳時代後期から奈良時代の住居跡などが確認されています。

 

水内坐一元神社遺跡は、平成8年(1996)の調査で、弥生時代後期末の環濠の一部が検出され、環濠内部に同時期の住居跡が確認されています。また、在地系の土器のほかに北陸系や東海系の土器も見つかっています。環濠内からは、木製盾、武器形木製品(槍)、弓、農具等の木製品が多数出土しています。さらに平成15~19年(2003~2007)にかけて行われた調査では、旧河川の南側に弥生時代後期の環濠集落、北側に方形周溝墓が確認されています。

 

今後、発掘作業が本格化していくことで、新しい遺構や遺物の発見が期待されます。

 

  屋地遺跡の発掘調査の様子(検出作業)

 

 吉田町東遺跡の発掘調査の様子(検出作業)

 

水内坐一元神社遺跡の発掘調査の様子(重機掘削)

 

 

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5月11日に長野市権堂イーストプラザで開催された

長野グリーンシティライオンズクラブ主催のグリーンシティフェスタ2025に協力して、

土器拓本(土器写し)体験を実施しました。

 

会場内では、体験ワークショップやステージ上でのパフォーマンスなどが行われました。

長野市埋蔵文化財センターの土器拓本(土器写し)体験にも多くの方々にご参加いただきました。

 

縄文土器や弥生土器などの模様を墨で紙に写しとり、ラミネートカードを作成しました。参加者の皆さんは、大昔の土器に施された不思議な模様を真剣に写しとっていました。ラミネートカードが完成した際には、とても喜んでくれてもう一度参加してくれるお子さんもいました。

 

土器拓本(土器写し)体験を通じて埋蔵文化財と触れ合う貴重な機会となったようです。

 

 

    土器拓本(土器写し)体験の様子

 

 

 

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長野市埋蔵文化財センターの事務所が、令和7年4月24日(木)に

博物館の2階から1階へ移転いたしました。

ご承知おきくださいますよう、よろしくお願いいたします。

 

また、引き続き文化財保護へのご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

2階 旧事務所

2階旧事務所

       

1階 新事務所

1階新事務所

博物館エントランスホールから特別展示室へ続く

通路の途中にある部屋に移転いたしました。

 

 

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現在、長野市立博物館エントランスホールで開催中の

第25回埋蔵文化財センター発掘調査速報展「発掘された長野の遺跡」

の展示解説を3月23日に実施しました。

 

縄文時代の敷石建物跡が発見された若槻地区の和出遺跡や、古墳時代後期の集落が確認された篠ノ井地区の南宮遺跡などといった、令和6年度に発掘調査や整理作業を行った市内の遺跡について解説を行いました。

当日は多くの方にご来場いただき、地域の歴史について知識を深めていただく良い機会となりました。

 

速報展は5月11日まで実施され、4月27日には2回目の展示解説を予定しています。

この機会にぜひご来場ください。

 

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3月23日(日曜日)に「発掘された長野の遺跡」展示解説を行います

 

会場:長野市立博物館エントランスホール

時間:午前10時から40分程度

 

申し込みは不要ですので、当日時間までに会場にお集まりください。

 

※長野市立博物館の入館料が必要になります。

                           長野市埋蔵文化財センター

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第25回長野市埋蔵文化財センター速報展「発掘された長野の遺跡」

 

会期:令和7年3月15日(土曜日)~5月11日(日曜日)

会場:長野市立博物館エントランスホール

 

令和6年度に実施した長野市内の遺跡の発掘調査や整理作業の成果について、実際の出土品を中心に、発掘当時の写真パネル等を用いて、わかりやすくご紹介します。

 

開館時間

午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)

休館日

月曜日、3月21日(金曜日)・5月7日(水曜日) ※4月28日(月曜日)、5月5日(月曜日)は

開館

観覧料

本展示をご覧いただくには博物館入館料が必要です。

*長野市立博物館のご利用方法は長野市立博物館ホームページ

 

遺物展示遺跡

【出土品展示】

 南宮遺跡

 宮崎遺跡(松代)

 篠ノ井佃遺跡

 和出遺跡

 松原遺跡

 清水原古墳群

 宮崎遺跡(若穂)

 

【パネル展示】

 下宇木遺跡

 本郷前遺跡

 川田条里遺跡

 松代城跡

 

関連行事

展示解説

3月23日(日曜日)・4月27日(日曜日) 午前10時~(40分程度)

申し込み不要・当日時間までにお集まりください。

 

お問い合わせ

長野市埋蔵文化財センター

 

お電話

026-284-0004

 

展示会場入り口

 

展示会場の様子

 

 

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 長野市では、2028年開催予定の第82回国民スポーツ大会・第27回全国障害者スポーツ大会に向けて整備される南長野運動公園フットボール場の建設工事に先立ち、南宮遺跡の発掘調査を実施しています。

 発掘調査では、約1400年前の古墳時代後期の竪穴建物跡や掘立柱建物跡などが発見され、当時の人々が暮らした集落の一部を確認することができました。

 この新たに発見された成果を市民の皆様にいち早くご覧いただくため、現地説明会を開催します。

 

〇開催日時 令和6年12月22日(日曜日)少雨雪実施(荒天中止)

      午前の部 10時30分から (受付開始10時)

      午後の部 13時30分から (受付開始13時)

       ※各回とも1時間程度の予定です

〇説明会場 南宮遺跡発掘調査現場(長野市篠ノ井東福寺)

       ※南長野運動公園(長野Uスタジアム)の東側

〇集合場所 南長野運動公園前交差点の南東にある発掘調査事務所(プレハブ)の前      

       ※駐車場は南長野運動公園第一駐車場をご利用ください。

〇その他  参加費無料、事前申し込み不要

      現場は足元が悪いため、歩きやすい靴でお越しください。

      集合時や見学時など車道を通行・横断する際には安全にご留意ください。

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10月20日(日曜日)より、ミニ展示「高畑古墳群―平地の古墳に葬られたムラの有力者たち―」を開催しています。

 

篠ノ井塩崎の千曲川自然堤防上に立地する高畑古墳群は、大室古墳群が形成を始めたのと同じ古墳時代中期を中心とする古墳群です。長野盆地では数少ない平地につくられた古墳であり、周溝の中からは祭祀で用いられたたくさんの土器がほぼ完全な形で見つかっています。この機会にぜひご覧ください。

 

会期:令和6年10月20日(日曜日)~11月30日(土曜日)

 

▼展示のようす


 

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10月20日(日曜日)、史跡大室古墳群で「大室古墳群まつり」(主催:大室古墳群まつり実行委員会・大室古墳群保存会)が開催され、古墳見学の案内、まが玉作り体験・火起こし体験の指導などを長野市埋蔵文化財センターがお手伝いしました。


前日までの汗ばむ陽気から一転して肌寒い一日となりましたが、今年もたくさんの方においていただきました。運営に携わられた大室区の皆様、ご来場くださった皆様、ありがとうございました!

 

▼開会式のようす

 

▼古墳見学のようす

 

▼まが玉作り体験のようす

 

▼火起こし体験のようす

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史跡 大室古墳群では、ムジナゴーロ周遊路内にある172号墳の保存整備工事を下記の期間でおこなっています。作業内容により周辺の園路の通行を規制する場合がありますので、古墳を見学する際には現地の案内に従っていただきますようお願いします。

 

工事期間:2024年9月~12月

 

▼ 作業のようす

 

 

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