学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

企画展示「真田家のたから-大名道具の世界-」

2015年9月9日(水)~2015年11月30日(月)
 
松代藩真田家に伝わる大名道具のうち、武家の威光を示す武具や大名家の格式を示す調度品、そして姫君たちが持ち込んだ豪華な婚礼道具などを一堂にご紹介します。
 

 

●ギャラリートーク
 時間:9月9日(水)・9月12日(土)
     いずれも10時から  
 場所:真田宝物館 第4展示室

 
●ワークショップ
 
「筒守りをつくろう!」
 かわいい筒のお守りをつくってみよう!

 日時:10月25日(日)
     10:00~12:00
     13:00~15:00

 場所:真田宝物館 学習支援室

 自由参加・体験無料
 

●体験コーナー
 「お筝にさわってみよう!」

 楽譜を見ながらお琴をひいてみよう!

 日時:9月9日(水)~11月30日(月)
 

 場所:真田宝物館 第4展示室
 

 

唐織 赤地錦菊水金襴
唐織 赤地錦菊水金襴

 
 
※ギャラリートーク・体験コーナーいずれも無料ですが、真田宝物館の入館料がかかります。

 

お問合せは真田宝物館(TEL 026-278-2801)まで。


     

 

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秋の企画展
「新たな国民のたから―文化庁購入文化財展―」

 
期間   
9月19日()~10月18日(
 

主催   文化庁、長野市立博物館 
 
会場   博物館特別展示室
 
入館料  一般300円、高校生150円、
      小・中学生100円(土曜日は小中学生無料)
      常設展示室と共通
 
 
      チラシのダウンロードはこちらから(4.67MB)

 

  
<概要>
 このたび当館では、国が購入、所蔵している文化財をご覧いただく展覧会を開催します。仏教絵画の名品や大名道具が一堂に会します。価値ある文化財を見ることができる貴重な機会です。多くの皆様にご来館いただければ幸いです。
文化庁HPで作品リストをご覧いただけます。
 

 

文化庁HPはこちらです
 
 

関連イベント

 
ミュージアムショップ(友の会主催) 10:00~16:00
 9月20日(日)、21日(月)、22日(火)、23日(水)


 
他のイベントは決まり次第随時掲載します。
 
お問合せは、長野市立博物館(Tel 026-284-9011)まで
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文化財めぐり 「八橋流筝曲」

市指定無形文化財(平成15年指定)
所在地/松代町

 

八橋流筝曲(やつはしりゅうそうきょく)は、江戸時代初期に八橋検校(けんぎょう)が創始した流派で、古八橋流・新八橋流などがありましたが衰退し、現在は松代に伝えられた系統だけが残っています。

この筝曲は、八橋検校の直伝を受けた小野のお通(2代目お通)が、松代藩2代藩主真田信政に嫁いだことから、松代に伝えられました。その後、8代藩主真田幸貫の時代には、学芸が奨励され、筝曲は藩士や子女のたしなみとして盛んになりました。

明治以降、八橋流は衰え、戦後には継承者が途絶えたとされましたが、真田志んが伝承者であることが分かり、国の無形文化財保持者に認定されました。その後、娘の淑子が八橋流を継承し、現在は、門下生である八橋流筝曲保存会が、その特色ある筝曲を伝承しています。


 

八橋流筝曲八橋流筝曲

※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

 

 

【文化財めぐりをされる方へ】
・八橋流筝曲保存会の皆さんにより、第49回八橋流筝曲定期演奏会が下記のとおり開催されます。
  日 時 : 平成27年10月3日(土) 午後1時30分より
  会 場 : 松代文化ホール(入場無料)

 

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013

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長野市埋蔵文化財センターでは、市立長野高校で開講されている地歴選択授業「考古学入門」のお手伝いをしています。

 

専門的な研究分野で、実際に発掘調査に参加することによって、歴史に対する生徒の興味を高め、進路選択のきっかけ作りとするもので、今年は8月18・19日の2日間、2名の受講生徒さんが、徳間中南・番場遺跡で発掘調査に参加されました。

 

徳間中南・番場遺跡は、大規模な宅地造成工事に伴い今年の5月27日から発掘調査が実施されており、現在までの調査で、弥生時代の住居跡・溝跡・土坑、奈良時代の土坑、室町~戦国時代の井戸跡が発見されています。

 

実は当初、17日からの3日間の予定でしたが、初日は降雨で作業が中止となってしまいました。翌日は調査区に溜まった雨水の排水作業から始まりましたので、泥水まみれになりながらも受講生徒さんたちは一生懸命に取り組みました。

その後、遺構の検出作業や土質の見分け方、土坑の掘り下げ等を行い、土器などの遺物が出土した瞬間の感動を味わっていただきました。最終日には出土した土器片の洗浄作業も行い、文様が消えないように丁寧にブラシで洗いました。

 

考古学の基本は発掘調査です。暑い日の炎天下や雨の日の作業など苦労が多くて大変ですが、地道な作業の積み重ねが歴史的な大発見につながることもあります。

 

今回参加された2名の受講生徒さんたちにとって、良い経験になってくれたらうれしいです。

 

 

 

▼遺構の検出作業

 

発掘体験 遺構の検出作業

 

 

▼土坑の掘り下げ

 

発掘体験 土坑の掘り下げ

 

 

▼土器片の洗浄

 

発掘体験 土器洗い

 

▼弥生時代の溝跡

 

弥生時代の溝跡

 

▼奈良時代の土坑

 

奈良時代の土坑

 

▼室町~戦国時代の井戸跡

 

室町~戦国時代の井戸跡

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櫻ヶ岡中学校2年生2名の生徒さん達が、8月26・27日の2日間職場体験に訪れました。
職場体験では埋蔵文化財センターが行っている業務内容のうち「発掘作業」を
体験していただきました。

 

発掘作業は実際に発掘調査をしている三才田子遺跡で、発掘作業を体験していただきました。
初めての発掘作業を2人とも楽しんでくれていたようでした。


2日間の日程で行った職場体験ですが、少しでも将来の仕事について考えるきっかけになれば幸いです。


今回発掘作業を体験していただいた三才田子遺跡は北部スポーツレクリエーションパークのすぐ近くにあり、道路改良事業に伴い7月14日から発掘調査を実施しています。
今までの調査で弥生時代中期から平安時代にかけての住居跡を中心とした遺構が見つかっています。住居跡は時期の異なるものが重なっており、長い間多くの住居が造られていたようです。遺物は、土器のほかに黒曜石の破片と石鏃が出土しています。

発掘調査は、もう少しのあいだ続きます。

 

 

▼職場体験(発掘作業)の様子

発掘作業の様子

 

発掘作業の様子

 

▼発掘調査中

発掘調査 作業風景

 

▼弥生時代中期の住居と土器

弥生時代中期の住居と土器

 

▼弥生時代から平安時代の住居

弥生時代から平安時代の住居

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文化財めぐり 「塚本のビャクシン」

県指定天然記念物(昭和48年指定)
所在地/若穂川田

 

ビャクシンはヒノキ科の常緑樹で、滋賀県の伊吹山に生えていたことから「イブキ」とも呼ばれています。

本州や四国、九州に自生し、岩の上や石灰岩の上にも生育するため、本州では、特に太平洋岸と瀬戸内地方の海岸近くに多く見られます。内陸では、庭園や社寺に多く植えられていますが、園芸品種のものは盆栽として鑑賞されています。樹齢が長く、高木になるものもあります。

塚本地区にあるこのビャクシンは、樹高約25メートル、幹回り約4.5メートルの巨木で、樹勢もよく、樹姿に優れています。

 

県内では、飯田市にあるビャクシン「川路のネズミサシ」も、県の天然記念物に指定されています。

 

※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

塚本のビャクシン
塚本のビャクシン

【文化財めぐりをされる方へ】
・個人の方の敷地内にありますので、敷地内に入る場合にはお声をかけた上でご見学ください。

 

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013

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次回の企画展示!
「のりもの展~進化するのりものの形~」
「ふしぎな松代群発地震~発光現象と温泉の湧き出し~」


「のりもの展~進化するのりものの形~」

 
期間   
7月18日()~8月30日(
 
 
会場   博物館特別展示室
 
 
入館料  一般300円、高校生150円、
      小・中学生100円(土曜日は小中学生無料)
      常設展示室と共通
 
 
チラシのダウンロードはこちら(1.63MB)

 
  
<概要>
 世の中にあふれるのりものについて注目します。場所、時代、状況に応じてのりものは進化しています。このようなのりものの多様性とそこに使われている科学技術、さらに形・デザインにスポットを当てます。
 
 
 
「ふしぎな松代群発地震~発光現象と温泉の湧き出し~」
 
 
<概要>
 平成27年、松代群発地震のはじまりから50年の節目を迎えました。この地震は昭和40年から3年あまりも続いた珍しいタイプの地震でした。さらに、温泉の湧き出しや世界初の発光現象の撮影などもあり、注目を集めました。今回の展示では、松代群発地震の特徴を振り返って、この50年で地震や防災に対する理解がいかに深まったかを紹介します。

 
 

関連イベント

 
ミュージアムショップ(友の会主催) 10:00~16:00
 7月19日(日)、20日(月・祝)、25日(土)、26日(日)
 8月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)、
   13日(木)、14日(金)、15日(土)、16日(日)、
   22日(土)、23日(日)、29日(土)、30日(日)
 9月20日(日)、21日(月)、22日(火)、23日(水)


ながはくPresents手仕事のじかん
  7月12日(日)13:00~15:00  博物館サコッシュ(バッグ)づくり
 7月24日(金)  9:30~11:30  プラ板でのりものネームプレート
 7月29日(水)  9:30~11:30  プラ板でのりものネームプレート
 8月5日  (水)  9:30~11:30  プラ板でのりものネームプレート
 8月30日(日)13:00~15:00  蜜蝋キャンドル

 
○子ども☆体験のひろば 13:00~15:00
 7月18日(土) ポンポン船をつくろう
 7月26日(日) みんなでまちをつくろう
 8月1日(土) みんなでまちをつくろう
 8月15日(土) たのしいゴム動力船
 
 
○ほんものゼミナール 14:00~15:30
 7月19日(日) 信州と航空宇宙のつながり 斉藤秀樹 (当館専門員)
 8月16日(日) 松代群発地震について 畠山幸司 (当館学芸員) 
  
  
消防車がやってくる!
 8月2日(日) 13:30~15:30 博物館前庭
  ※時間帯が変わる場合があります。
 
 
 
松代地震観測所見学会
 8月22日(土) 10:00~/14:00~ 
 参加費/無料
 定員/各25名
(予約優先 TEL 026-284-9011)

他のイベントは決まり次第随時掲載します。

お問合せは、長野市立博物館(Tel 026-284-9011)まで
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今回、職場研修の一環として長野県埋蔵文化財センターにお邪魔させていただきました。
 
センター内を見学しながら、担当職員の方から作業の詳しい説明をしていただきました。
普段自分達が行っている、遺物の実測作業や遺物の洗浄・接合作業を
県埋文センターではどのように作業しているのか、どんな点を工夫しているのか等、参考になることが多くとても勉強になりました。
 
 
今回の研修で学んだことを生かせるよう職員一人一人より一層努力していきたいと思います。
研修でお世話になりました県埋文センター職員の皆様ありがとうございました。
 
 
 
【職場研修の様子】

 

 

 

 

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文化財めぐり 「泉平伊勢社の大ケヤキ」

市指定天然記念物(平成17年指定)
所在地/豊野


ケヤキはニレ科の落葉樹で、大木となり、日本各地で天然記念物に指定されています。木目が美しく、堅くて摩耗に強い特性があるため、古くから家具材や日本家屋の建築材として用いられてきました。

泉平地区の伊勢社境内に立つこのケヤキの木は、樹高約20メートル、幹回り約6.5メートル、樹齢350年と推定されます。大枝は横に伸び、高さの割に横幅が広い、独特の樹形をしています。根元近くの幹から大枝の付け根にかけて、一部には空洞が見えます。

大ケヤキの根元には、石の祠が祭られ、地元で大切に守られてきたことがうかがえます。

 

※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

【文化財めぐりをされる方へ】
・ご見学の際にはハチなどに十分に注意してください。


泉平伊勢社の大ケヤキ

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013
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 宅地造成工事に伴い5月11日から始まりました、中越遺跡(長野市中越2丁目)の発掘調査が大詰めを迎えています。

  

 

▼ 中越遺跡発掘調査のようす

 

 

 弥生時代後期から平安時代にかけての集落遺跡で、竪穴住居跡3軒(弥生後期1、古墳後期2)のほか、土坑2基、溝跡や畝状遺構、自然地形の落ち込み等を確認しました。

 

 特に自然地形の落ち込みに堆積した弥生時代後期の遺物包含層からは大量の箱清水式土器、いわゆる「赤い土器」が出土しました。

 また、古墳時代後期の竪穴住居跡からは、甕と甑(こしき)と高杯、そして石皿がまとまって出土しました。

 

 

▼ 甕と甑と高杯と石皿

 

 

 6月17日には、ラジコンヘリコプターを使用して上空から写真撮影を行いました。ラジコンヘリにはカメラの他にビデオカメラも搭載されており、上空からの映像をその場で確認しながら無線でシャッターを押しました。

 

 発掘現場は閑静な住宅地であり、近くには今春開業したばかりの北陸新幹線も通っていることから、ラジコンヘリの運行には細心の注意が必要になります。測量業者を通じてベテランの専門家に操縦をお願いし、安全に撮影を行うことができました。

 

 

▼ラジコンヘリの準備

 

▼ テイクオフ

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