学芸員のちょこっと一言 ながの文化財ブログ

7月から行っていた三才田子遺跡の発掘調査が終わりました。

 

今回の調査では、弥生時代中期・後期、古墳時代後期、平安時代の住居跡を中心とした遺構が見つかりました。弥生時代から平安時代までの住居が重なって見つかったことから、多くの住居が造られていたことがわかりました。また古墳時代後期の住居では、カマドの中と周りに土器が多く置かれた様子を確認することができました。

 

このほか、南北方向に流れていた自然流路の跡がみられ、ここからは縄文時代から平安時代にかけての土器が見つかっています。 

 

一番多かったのは弥生時代後期のもので、土器のほかに石鏃が見つかりました。隣接する籠沢遺跡では見られない時期であることから、三才ではどのように集落が作られていたのか考える材料となるでしょう。

 

今年の夏も猛暑といわれ、暑い中での発掘調査となりましたが、調査区周辺の皆様のご理解、ご協力をいただき、無事に発掘調査を終えることができました。

 

 

 

発掘調査の様子

   

 ▲古墳時代の住居跡

 

 ▲古墳時代住居のカマドと土器

 

 

弥生時代から平安時代の住居跡
 
調査区全景
   
暑い中での発掘調査
 
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かわいい筒のお守りをつくってみよう!
 

日にち   10月25日(日)

       10:00~12:00

                13:00~15:00
 
場所    真田宝物館内学習支援室
 


               参加は自由で料金は無料です。

 

 
お問い合わせは真田宝物館026-278-2801まで。
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企画展
救い出された地域の記憶~神城断層地震から一年~

 
期間   
10月24日()~12月6日(
 

主催   長野被災建物・史料救援ネット、長野市立博物館 
 

 

後援   長野県教育委員会、白馬村教育委員会、

      小谷村教育委員会、信州大学、早稲田大学、

      信濃毎日新聞社、SBC信越放送、TSBテレビ信州、

      abn長野朝日放送、 大糸タイムス社、信濃史学会、

      NPO信州伝統的建造物保存技術研究会、

      NPO日本民家再生協会、NPO伝統木構造の会、

      神楽坂建築塾、建物修復支援ネットワーク

 

会場   博物館特別展示室
 
入館料  一般300円、高校生150円、
      小・中学生100円(土曜日は小中学生無料)
      常設展示室と共通


      チラシのダウンロードはこちらから(2.70MB) 
     

  
<概要>
 長野県北部では、昨年11月に神城断層地震が発生しました。

 白馬村や小谷村、長野市鬼無里のような被害が大きかった地域では家屋や土蔵が被災したため、建物やその中に保管されてきた様々なモノをやむなく廃棄する事態となりました。 

 そこで博物館と県内外の研究者からなる被災建物・史料救援ネットが協力して、壊される建物の記録保存や、被災建物内に残された文化財のレスキュー活動を行ってきました。

 このようにして残った記録や文化財には、地域のかつての暮らしぶりや歴史といった“記憶”が刻み込まれています。 

 今回の展示では、神城断層地震から一年が経過しようとしている今、レスキュー活動によって救出・記録された文化財から、被災地の生活と文化を見直し、災害によって何が起こるかを考えます。

 

<展示内容> 

  • 1.はじめに ~地震発生からレスキュー活動の始動へ~
  • 2.建物には何が残されていたのか
  • 3.レスキューから見えてきた地域の生活
  • 4.むすびに

 

 

 

関連イベント

 
ギャラリートーク
 10月24日(土) 14:00~

 10月31日(土) 14:00~

 11月1日(日)   14:00~

 12月6日(日)   14:00~
 

 

○文化財レスキュー報告会 
 
11月3日  (火・祝)14:00~15:00 長谷川順一 氏(住まい空間研究所)
 11月23日(月・祝)14:00~15:00 渡邉義孝 氏(尾道市立大学非常勤講師)


 

他のイベントは決まり次第随時掲載します。
 
お問合せは、長野市立博物館(Tel 026-284-9011)まで
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長野市歴史まちづくりシンポジウム ~ながの歴史まちめぐり 善光寺と真田氏~

 

 長野市では、市内の特色ある地域に残る歴史的建造物や伝統文化を保存・活用したまちづくり(歴史まちづくり)を推進するため、「長野市歴史的風致維持向上計画」を策定し、平成25年4月に国の認定を受けました。


 この計画を多くの市民の皆様に知っていただき、市民の皆様との協働により、これまで以上に歴史まちづくりを推進していくことが必要と考え、シンポジウムを開催します。
 

 

日   時  平成27年10月20日(火曜日) 

           午後1時30分から午後4時30分まで(開場 午後1時)


会   場  長野市生涯学習センター(トイーゴウエスト)4階 大学習室1

シンポジウム案内リーフレット

 

プログラム  

【第1部 基調講演】  

  宮下 健司 氏(元長野県立歴史館 総合情報課長)  

    「善光寺門前町と松代藩真田氏」  

 

【第2部 公開討論会(パネルディスカッション)】

  コーディネーター 梅干野 成央 氏(信州大学工学准教授) 

    「歴史を活かしたまちづくり~地域の取り組みについて~」

 

【第3部 絵解き口演】

  小林 玲子 氏(絵解き口演家/長野郷土史研究会副会長)

    「善光寺三鎮守と善光寺参りの絵解き」    

 

  詳細はこちらをご覧ください。(シンポジウムリーフレット) [PDFファイル/3.06MB]


そ の 他

 ・入場料は無料です。どなたでもご参加いただけます。

 ・事前のお申し込みは不要です。

 ・定員は100名程度です。

 ・無料駐車場はありませんので、できるだけ公共交通機関でお越しください。

 ・お車でお越しの場合には、トイーゴパーキングをご利用ください。

  トイーゴパーキングの駐車料金は、1時間200円です。 
  シンポジウムへご参加の方には、最大で200円まで割引します。

 ・自転車でお越しの方は、トイーゴパーキング1階(南側)の駐輪場をご利用ください。

  駐輪場は、無料でご利用いただけます。


お問い合わせ先

都市整備部まちづくり推進課 歴史的まちなみ整備室

電話:026-224-8779(直通)  Fax:026-224-7297

ホームページ:http://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/machi/117734.html

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文化財めぐり 「石造多層塔」

市指定有形文化財(昭和44年指定)
所在地/篠ノ井二ツ柳

 

多層塔(たそうとう)は、多重塔ともいわれ、石塔などで屋根が重なっている塔のことをいいます。

この塔は、総高127センチメートルの二重の塔ですが、元は、三重か五重であったと思われます。笠の部分の勾配がゆるく、軒の隅をわずかに反らせ、軒口が垂直であることから、石造多層塔としては古式のものであり、平安時代のものと推定されます。県内にある多層塔のほとんどが安山岩質のものであるのに対して、凝灰岩でつくられていることも特徴です。

地元の方田(ほうだ)区では、この塔に覆屋(おおいや)を設けるなど、今も大切に保存しています。


 


※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

篠ノ井二ツ柳方田にある石造多層塔

【文化財めぐりをされる方へ】
・ 最寄のバス停「
方田公民館前」からは徒歩で10分程度かかります。
・ バスの運行情報はバス会社ホームページからご確認ください。

 


文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ
 


お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013

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記念講演会「上州の真田氏-『加沢記』を読む-」
 
 
日時:2015年9月26日(土)午後2時から
 
場所:
長野市役所松代支所2階大会議室(長野市松代町松代1380)
  
  
講師:簗瀬大輔さん(群馬県立歴史博物館学芸員)
 
  
聴講無料・申し込み不要

  
詳細は、真田宝物館(026-278-2801)までお問い合わせください。


 

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毎年9月23日は博物館まつり!どなたも入館無料です。
様々なイベントを行いますので、是非あそびにきてください。


 日 時  平成27年9月23日(水) 9時~16時


 場 所  長野市立博物館(八幡原史跡公園内)

                イベント内容の詳細はこちらです


 お問い合わせ  長野市立博物館(TEL 026-284-9011)
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企画展示「真田家のたから-大名道具の世界-」

2015年9月9日(水)~2015年11月30日(月)
 
松代藩真田家に伝わる大名道具のうち、武家の威光を示す武具や大名家の格式を示す調度品、そして姫君たちが持ち込んだ豪華な婚礼道具などを一堂にご紹介します。
 

 

●ギャラリートーク
 時間:9月9日(水)・9月12日(土)
     いずれも10時から  
 場所:真田宝物館 第4展示室

 
●ワークショップ
 
「筒守りをつくろう!」
 かわいい筒のお守りをつくってみよう!

 日時:10月25日(日)
     10:00~12:00
     13:00~15:00

 場所:真田宝物館 学習支援室

 自由参加・体験無料
 

●体験コーナー
 「お筝にさわってみよう!」

 楽譜を見ながらお琴をひいてみよう!

 日時:9月9日(水)~11月30日(月)
 

 場所:真田宝物館 第4展示室
 

 

唐織 赤地錦菊水金襴
唐織 赤地錦菊水金襴

 
 
※ギャラリートーク・体験コーナーいずれも無料ですが、真田宝物館の入館料がかかります。

 

お問合せは真田宝物館(TEL 026-278-2801)まで。


     

 

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秋の企画展
「新たな国民のたから―文化庁購入文化財展―」

 
期間   
9月19日()~10月18日(
 

主催   文化庁、長野市立博物館 
 
会場   博物館特別展示室
 
入館料  一般300円、高校生150円、
      小・中学生100円(土曜日は小中学生無料)
      常設展示室と共通
 
 
      チラシのダウンロードはこちらから(4.67MB)

 

  
<概要>
 このたび当館では、国が購入、所蔵している文化財をご覧いただく展覧会を開催します。仏教絵画の名品や大名道具が一堂に会します。価値ある文化財を見ることができる貴重な機会です。多くの皆様にご来館いただければ幸いです。
文化庁HPで作品リストをご覧いただけます。
 

 

文化庁HPはこちらです
 
 

関連イベント

 
ミュージアムショップ(友の会主催) 10:00~16:00
 9月20日(日)、21日(月)、22日(火)、23日(水)


 
他のイベントは決まり次第随時掲載します。
 
お問合せは、長野市立博物館(Tel 026-284-9011)まで
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文化財めぐり 「八橋流筝曲」

市指定無形文化財(平成15年指定)
所在地/松代町

 

八橋流筝曲(やつはしりゅうそうきょく)は、江戸時代初期に八橋検校(けんぎょう)が創始した流派で、古八橋流・新八橋流などがありましたが衰退し、現在は松代に伝えられた系統だけが残っています。

この筝曲は、八橋検校の直伝を受けた小野のお通(2代目お通)が、松代藩2代藩主真田信政に嫁いだことから、松代に伝えられました。その後、8代藩主真田幸貫の時代には、学芸が奨励され、筝曲は藩士や子女のたしなみとして盛んになりました。

明治以降、八橋流は衰え、戦後には継承者が途絶えたとされましたが、真田志んが伝承者であることが分かり、国の無形文化財保持者に認定されました。その後、娘の淑子が八橋流を継承し、現在は、門下生である八橋流筝曲保存会が、その特色ある筝曲を伝承しています。


 

八橋流筝曲八橋流筝曲

※ 文化財めぐりは『広報ながの』にも毎号掲載されています。

 

 

【文化財めぐりをされる方へ】
・八橋流筝曲保存会の皆さんにより、第49回八橋流筝曲定期演奏会が下記のとおり開催されます。
  日 時 : 平成27年10月3日(土) 午後1時30分より
  会 場 : 松代文化ホール(入場無料)

 

文化財の位置やより詳しい情報はコチラをご覧ください。 >>> 詳細ページ

お問い合わせ  長野市教育委員会文化財課 TEL 026-224-7013

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