2017/11/20 12:22新諏訪町公民館で講演会を行いました。
11月19日(日)に新諏訪町公民館において、「新諏訪町80周年記念式典」が行われ、元長野市地方文化財保護審議会長笹澤浩先生による「新諏訪町遺跡は語る」と題した講演会が行われました。
それに先立ち、「新諏訪町遺跡-善光寺平を望む集落を掘る!-」と題し、発掘調査のやり方や、平成27年、28年に行われた発掘調査の概要などを当センター職員が紹介いたしました。
笹澤先生による講演では昭和42年、43年に長野西高校の生徒たちと一緒に行った発掘調査の概要や新諏訪町遺跡が善光寺平に稲作が始まった頃の遺跡であること、またこの遺跡から始まった稲作文化がその後、北信地域を中心に広がり、中野市の柳沢遺跡の銅戈・銅鐸につながる話など興味深いお話がありました。
また、昭和の調査で見つかった新諏訪町式土器や平成の調査で見つかった土器、石器、金属製品なども展示してご覧いただきました。
新諏訪町地区のみなさんに地元の歴史を感じていただく機会になりました。
▲笹澤先生による講演
▲当センター職員による解説
▲昭和の調査で見つかった新諏訪町式土器や平成の調査で見つかった石剣や銅鏃などの展示
▲平成の発掘調査で見つかった土器や石器の展示
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2017/11/20 9:29南向塚古墳の勾玉を展示しました
南向塚古墳の勾玉を博物館常設展示室で展示しています。
長さ3.3㎝の瑪瑙(メノウ)製の勾玉で、今年市民の方から寄贈いただいたものです。
南向塚古墳は、発掘調査が行われていないことから、現在のところ詳しいことはわかっていませんが、この勾玉は唯一の出土品と言われているものです。
初めての展示となります。ぜひご覧ください。
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2017/11/14 14:59「原始・古代の古里をさぐる!」講演会を行いました
11月14日(火)に古里総合市民センターにて、「原始・古代の古里をさぐる!」をテーマに講演会を行いました。
古里地区で発掘調査された遺跡の解説に加え、長野市全体の原始・古代にも一部触れながら、古里地区の歴史についてお話しさせていただきました。
41名もの方々にご参加いただきまして、ありがとうございました。
また、ロビーにて開催しています遺物展示は、引き続き12月15日(金)まで行っております。
ぜひご覧ください。
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2017/11/13 16:11「原始・古代の古里をさぐる!」講演会のお知らせ
11月14日(火)に古里総合市民センターにて、古里地区の遺跡についての講演会を行います。
詳細は下のとおりです。
時 間 : 午前10時~12時
場 所 : 古里総合市民センター 多目的ホール
タイトル : 「原始・古代の古里をさぐる!」
古里地区で発掘調査が行われた籠沢遺跡や三才田子遺跡、駒沢祭祀遺跡、駒沢城跡を中心に古里の歴史についてお話しさせていただきます。ぜひご参加ください。
また、ロビーでは古里地区の遺跡から見つかった出土品を展示します。展示期間は11月13日(月)~12月15日(金)です。ぜひ足をお運びいただければと思います。
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2017/10/3 10:27更北中学校で勾玉づくり講座を行いました
平成29年9月30日に、更北中学校で行われた勾玉づくり講座に埋蔵文化財センターから2名のスタッフを派遣しました。
更北中学校では、「知新の会」という、地域の方を講師に招いて様々な体験学習をし、地域とのつながりを強めようという試みを実施しています。今回の勾玉づくりもそのうちの一講座でした。
参加した人は、1年生から3年生までの44人です。当日は文化祭ということもあって、いつも以上ににぎやかな勾玉づくりでした。1時間強という短い時間でしたが、ほとんどの人が時間内で作り上げることができました。
▼説明を聞きながら、勾玉の設計図を描いていきます。
▼設計図ができたら、ひたすら石を削って勾玉の形に近づけます。
▼時々アドバイスを聞いて、形をきれいに整えていきます。
▼きれいな勾玉が完成!
講座の最後には、長野市内の遺跡から出土した本物の勾玉もみてもらいました。市内でも様々な勾玉が出土していることを知り、皆さん驚きの表情でした。
今回の講座で、古代人の技術や思いをより感じていただき、明日からの歴史の勉強に生かしてもらえれば嬉しいです。
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2017/9/28 10:14三輪遺跡の発掘調査が終了しました
平成29年7月24日から発掘作業を行った三輪遺跡の調査が9月12日に終了しました。
三輪では過去に何度も発掘調査が行われており、弥生時代から平安時代にかけての多くの竪穴住居跡が見つかっています。今回の調査では、古墳時代後期から平安時代までの竪穴住居跡を18軒確認しました。時期は古墳時代と平安時代が主体ですが、三輪遺跡ではあまり確認されていなかった奈良時代の住居跡も1軒見つかりました。また、古墳時代や平安時代の住居跡が何軒も重なった状態で検出されました。遺物は、土師器・須恵器・灰釉陶器・凹石・刀子など、主に当時の日常生活で使用されていたものが出土しました。
調査の結果から、調査地が各時代に集落の居住域として利用されてきたことがわかり、三輪遺跡の性格を考える上で貴重な資料を得ることができました。
ドローンにより空中から遺跡全体を撮影しました。このような住宅密集地の下にも遺跡が残されています。
古墳時代の竪穴住居跡です。
竪穴住居跡の中にはカマドの跡が残されていることもあります。カマド周辺からは当時使われていた甕などの土器が見つかります。
発掘作業の様子です。8月の非常に暑い時期の発掘作業となりました。
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2017/9/26 11:58松田館火災にともなう文化財救出作業に参加しました
9月25日、千曲市八幡にある「武水別神社神主松田家館跡」において、9月6日に発生した火災により焼失した建物内から文化財資料を救出する作業が行われました。この作業は千曲市教育委員会の要請により県内各地の文化財担当職員が集まって行われたもので、長野市教育委員会からは5名が参加しました。
本市の職員は、写真・文書・陶磁器・漆器・衣類などの文化財資料の回収・分類と、土壁や茅などの廃棄物の搬出を主に担当しました。作業を行う中で、何百年も受け継がれてきた文化財を一瞬にして灰へと変えてしまう火災の恐ろしさを身をもって感じました。
10月2日には2回目の作業が予定されています。
▲始めの会のようす
▲焼跡から文化財資料と廃棄物を分別します
▲種類ごとに箱を分けて文化財資料を回収します
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2017/9/22 14:06大室古墳群のヒガンバナ
古墳の傍らにこじんまりと群生するヒガンバナを見つけました。
土手や田んぼの畔でよく見かける身近な花ですが、古代人が眠る古墳群中にひっそりと咲く姿にはそれとは違った趣が感じられます。
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2017/9/19 14:34火おこし体験講座が開催されました!
平成29年9月18日(月・祝)に、古代遺跡徳間博物館で開催された「火おこし体験をしてみませんか!?」に、埋蔵文化財センターから5名のスタッフを派遣しました。
今回は、「マイギリ法」という方法で火おこしにチャレンジしました。
数々の講座を開催してきた徳間博物館ですが、火おこし体験は初めてだそうです。
火と人間の歴史について、ミニ勉強会を行ったあと、さっそく火おこし開始です!
▼木をこすり合わせて、摩擦熱で火種をつくります。火種ができるまでとにかく「火きり棒」を回し続けます。
▼火種ができたら、すばやく麻布の上に移します。火種を消さないように、息を吹きかけたりして空気を送ります。
▼火がつきました! 周りの皆さんから拍手が沸き起こります。
火種をつくるために汗をにじませながらの火おこし体験となりましたが、皆さん楽しんでいただけたご様子でした。
当日ご参加くださった皆様、ならびに徳間博物館の皆様、ありがとうございました。
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2017/8/17 13:00松代城跡の発掘調査が終了しました
平成29年7月6日から行っていた、史跡整備に伴う松代城跡の発掘調査が8月10日に終了しました。合計6ヶ所で調査しました。松代城二の丸では土塁の痕跡を確認し、東三日月堀では護岸遺構を新たに発見するという成果がありました。
7月29日には現地説明会を開催し、東三日月堀の護岸遺構や、今回の調査の出土品などをご覧いただきました。出土品は江戸後期~近代の陶磁器でしたが、六文銭合資会社という明治21年~昭和7年操業の製糸会社のものとみられる食器もありました。雨の中約100人の方々にお越しいただき、ありがとうございました。
▲東三日月堀で発見された、石列による護岸
▲発掘調査の様子
▲現地説明会にて。発掘調査についての説明をしました。
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